学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ26P026
理由で解く 柔道整復師
くも状血管腫は肝硬変を代表とする慢性肝疾患の皮膚所見で、腎不全の所見ではありません。したがって設問(誤っている組合せ)の答えは1です。
くも状血管腫は前胸部・頸部・上肢など上大静脈領域にできる、中心の小赤色点から細い血管が放射状に広がる病変で、中心を圧迫すると周囲が退色します。機序は肝機能低下によりエストロゲンの不活化が進まず、皮膚の細動脈が拡張することで、同じ機序で手掌紅斑や女性化乳房も現れます。したがって「くも状血管腫・手掌紅斑・女性化乳房・黄疸・腹壁静脈怒張」は肝硬変のセットとしてまとめて覚えるのが効率的です。一方、腎不全(尿毒症)の皮膚所見は乾燥と強い掻痒、褐色調の色素沈着などで、くも状血管腫は含まれません。皮膚は全身疾患の窓口なので、施術中に気づいた所見は記録し、必要に応じて医療機関受診をすすめます。
| 皮膚所見 | 代表的な疾患 | 機序 |
|---|---|---|
| くも状血管腫・手掌紅斑 | 肝硬変 | エストロゲンの不活化低下による血管拡張 |
| 黄疸 | 肝硬変、胆道閉塞、溶血 | ビリルビンの処理・排泄障害 |
| 紫斑 | 再生不良性貧血、ITP | 血小板減少による出血傾向 |
| 外陰部潰瘍 | ベーチェット病 | 全身性の血管炎・炎症 |
| 乾燥・掻痒・色素沈着 | 慢性腎不全(尿毒症) | 尿毒症物質の蓄積、皮脂・汗分泌低下 |
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