学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ26P025
理由で解く 柔道整復師
閉塞性動脈硬化症では下肢動脈が狭窄・閉塞し、歩くと筋の酸素需要に血流が追いつかず、下腿の痛みで歩けなくなって休むと回復する間欠性跛行が現れます。
安静時は狭窄があっても血流が足りますが、歩行で筋の需要が増えると相対的な虚血となり、多くは腓腹部の締めつけられるような痛みやだるさが出ます。立ち止まって数分休むと回復し、また同じくらいの距離で症状が出るのが特徴です。重症度はFontaine分類で、I度=冷感・しびれ、II度=間欠性跛行、III度=安静時疼痛、IV度=潰瘍・壊死と進みます。診察では足背動脈・後脛骨動脈の拍動が弱い/触れない、皮膚温の左右差、下肢の脱毛や爪の変形を確認し、足関節上腕血圧比(ABI)0.9以下が診断の目安になります。危険因子は喫煙・糖尿病・脂質異常症・高血圧なので、禁煙と運動療法・血糖や脂質の管理が基本方針です。冷感やしびれを訴える患者で拍動の触れが悪ければ、温熱や強い徒手刺激で対応せず血管専門の医療機関へつなぎます。
| 項目 | 血管性間欠性跛行(閉塞性動脈硬化症) | 神経性間欠性跛行(腰部脊柱管狭窄症) |
|---|---|---|
| 症状の主座 | 下腿の痛み・締めつけ感 | 下肢のしびれ・脱力 |
| 軽快する姿勢 | 立ち止まるだけで回復 | 前屈・しゃがみ込みで回復 |
| 自転車こぎ | 症状が出る | 症状が出にくい |
| 足背動脈 | 触知不良・消失 | 良好 |
| 皮膚所見 | 冷感、脱毛、爪変形、潰瘍 | 特徴的所見なし |
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