学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ26P024
理由で解く 柔道整復師
意識障害の評価に用いられるのはJapan Coma Scale(JCS、3-3-9度方式)である。ほかの3つはいずれも意識が保たれている人に行う認知機能・高次脳機能の検査で、測っている対象が違う。
意識は「覚醒しているか(覚醒度)」と「周囲を正しく認識できているか(認識内容)」の2つの側面からなり、意識障害の評価とは主に前者の覚醒度を測ることを指す。JCSは刺激に対する覚醒の程度で3段階に大別し、1桁は刺激なしで覚醒している状態、2桁は刺激を加えると覚醒する状態、3桁は刺激を加えても覚醒しない状態とし、各桁をさらに3段階に分けるので3-3-9度方式と呼ばれる。JCS100であれば「痛み刺激に対して払いのける動作をする」というように数字が大きいほど重症で、桁を答えるだけでも重症度が伝わるのが利点である。国際的にはGlasgow Coma Scale(GCS)が用いられ、開眼・最良言語反応・最良運動反応の3項目を合計3〜15点で表す。一方、MMSE・HDS-R・FABは質問に答えたり課題を実行したりする検査なので、被検者が覚醒していることが前提であり、意識障害があると実施そのものができない。「覚醒しているかを測るのがJCS・GCS、覚醒したうえで中身を測るのがMMSE・HDS-R・FAB」という整理がこの問題の核心である。施術所で意識レベルの低下に気づいたときは、JCSの桁で状態を把握し、バイタルサインを確認したうえで救急要請し、経過を記録して引き継ぐ流れをとる。
| 評価法 | 測るもの | 内容・点数 |
|---|---|---|
| JCS(3-3-9度方式) | 意識レベル(覚醒度) | 1桁/2桁/3桁の3段階×3、数字が大きいほど重症 |
| GCS | 意識レベル(覚醒度) | 開眼・言語・運動の3項目、合計3〜15点 |
| MMSE | 認知機能 | 見当識・記憶・計算・言語・図形模写など、30点満点 |
| HDS-R | 認知機能 | 記憶を中心とした質問式、30点満点 |
| FAB | 前頭葉機能(遂行機能) | 概念化・柔軟性・抑制制御など6課題 |
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