学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §3 リハビリテーション医学の基礎医学 / QJ26P015
理由で解く 柔道整復師
膝を伸ばしたまま下肢を持ち上げるSLR(下肢伸展挙上)訓練では、大腿広筋群は膝を伸展位に保ち続けるだけで筋の長さが変わらない。したがって等尺性筋収縮である。
大腿広筋群(内側広筋・外側広筋・中間広筋)は膝関節だけをまたぐ単関節筋で、作用は膝関節の伸展のみ。SLRでは股関節が屈曲していくものの、膝関節の角度は伸展位のまま一定に保たれるため、広筋群は張力を発生しながら長さを変えない。これが等尺性収縮(isometric contraction)である。関節を動かさずに筋力を高められるので、術後や炎症期など関節へ負担をかけたくない時期の大腿四頭筋訓練として広く用いられる。このとき股関節を屈曲させている腸腰筋・大腿直筋・縫工筋などは短縮しながら力を出す求心性収縮をしており、「どの筋について問われているか」で答えが変わる点に注意したい。設問は大腿広筋群についてなので、股関節の動きに引きずられず膝関節が動いていないことに着目する。
| 収縮様式 | 筋の長さ | 関節運動 | 例 |
|---|---|---|---|
| 等尺性収縮 | 変わらない | なし | SLR時の大腿広筋群、壁を押す動作 |
| 等張性収縮(求心性) | 短くなる | あり | 階段を上るときの大腿四頭筋 |
| 等張性収縮(遠心性) | 引き伸ばされる | あり | 階段を下りるときの大腿四頭筋 |
| 等速性収縮 | 変化する | 一定の角速度で動く | 専用機器を用いた筋力訓練・測定 |
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