学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §2 リハビリテーション医学の対象 / QJ26P014
理由で解く 柔道整復師
ICIDH(1980年、WHO)は障害を「機能・形態障害 → 能力低下 → 社会的不利」の3階層でとらえる。能力低下(disability)は、歩く・着替える・食べるといった個人レベルの活動ができなくなった状態を指す。
第1階層の機能・形態障害(impairment)は臓器・器官のレベルの異常で、麻痺、関節可動域制限、心拍出量の低下などが入る。第2階層の能力低下(disability)は、その結果として「人としての当たり前の活動」ができなくなった状態で、歩行・更衣・入浴・階段昇降などのADLレベルの話になる。第3階層の社会的不利(handicap)は、さらにその結果として職業・家庭・地域での役割を果たせなくなった状態で、復職できない、自宅へ帰れない、地域行事に参加できないといった内容が該当する。判別の手順は「今どのレベルの話をしているか」を見ることで、臓器の話なら機能・形態障害、その人の動作の話なら能力低下、社会的役割の話なら社会的不利と当てはめればよい。なおICIDHは2001年にICF(国際生活機能分類)へ改訂され、「心身機能・身体構造/活動/参加」という中立的で相互に影響し合う枠組みに置き換えられている。
| ICIDH(1980) | レベル | 本問での例 | ICF(2001)の対応 |
|---|---|---|---|
| 機能・形態障害(impairment) | 臓器・器官 | 大動脈弁閉鎖不全による心拍出量の低下 | 心身機能・身体構造 |
| 能力低下(disability) | 個人の活動 | 500mの歩行ができない | 活動(活動の制限) |
| 社会的不利(handicap) | 社会的役割 | 自宅へ退院できない/発症前の仕事に復帰できない | 参加(参加の制約) |
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