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理由で解く 柔道整復師

QJ26A119 衛生学・公衆衛生学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問119
問題
屋内の一酸化炭素の排出源で重要なのはどれか。
選択肢
1 喫煙
2 ヒトの呼気
3 電気コンロ
4 エアコンディショナー
解答
正解1(喫煙)
解説

一酸化炭素は不完全燃焼で生じる気体であり、選択肢のうち燃焼を伴うのは喫煙だけである。屋内では喫煙と開放型燃焼器具が主な発生源になる。

一酸化炭素は炭素を含むものが酸素不足の状態で燃えるときに発生する無色無臭の気体で、においで気づけないことが危険性を高めている。ヘモグロビンとの親和性が酸素の200倍以上あり、微量でも一酸化炭素ヘモグロビンを作って酸素運搬を妨げるため、頭痛・めまい・吐き気から意識障害へ進むことがある。屋内の発生源としては、たばこの煙のほか、ガスコンロ・石油ストーブ・ガス湯沸器などの開放型燃焼器具が代表的である。建築物衛生法(ビル管理法)の室内空気環境基準では、出題当時、一酸化炭素は10ppm以下、二酸化炭素は1000ppm以下と定められていた。対策としては十分な換気の確保、燃焼器具の定期点検と正しい使用、屋内での喫煙場所を分けること(受動喫煙防止)が挙げられる。

✓ 1. 正しい
喫煙
たばこの燃焼は典型的な不完全燃焼で、主流煙・副流煙のいずれにも一酸化炭素が含まれる。屋内では喫煙が重要な発生源となり、受動喫煙対策と換気が必要になる。
✗ 2. 誤り
ヒトの呼気
呼気によって室内で増えるのは二酸化炭素であり、一酸化炭素ではない。二酸化炭素は在室者の密度や換気の良否を反映するため、室内空気汚染の総合指標として用いられる。
✗ 3. 誤り
電気コンロ
電気抵抗による加熱で燃焼を伴わないため、一酸化炭素は発生しない。同じ調理器具でもガスコンロは燃焼を伴うので発生源になり得る、という対比で押さえる。
✗ 4. 誤り
エアコンディショナー
空気の温度・湿度を調整する装置で燃焼を伴わないため、一酸化炭素の発生源にはならない。ただし冷却塔や加湿装置の管理が不十分だとレジオネラなど別の健康問題につながるので、清掃・点検は必要である。
ポイント
  • 一酸化炭素は不完全燃焼で発生する無色無臭の気体。屋内では喫煙と開放型燃焼器具が主な発生源。
  • ヘモグロビンとの親和性は酸素の200倍以上。微量でも酸素運搬を妨げる。
  • ヒトの呼気で増えるのは二酸化炭素。室内空気の汚染・換気の指標として使う。
  • 電気コンロ・エアコンは燃焼を伴わないため一酸化炭素は出ない。
  • 建築物衛生法の室内環境基準(出題当時):一酸化炭素10ppm以下、二酸化炭素1000ppm以下。
  • 対策は換気の確保と燃焼器具の点検、屋内での喫煙場所の分離。
比較表
汚染物質主な屋内発生源建築物衛生法の基準(出題当時)
一酸化炭素喫煙、開放型燃焼器具(ガスコンロ・石油ストーブ・ガス湯沸器)10ppm以下
二酸化炭素ヒトの呼気、燃焼1000ppm以下
浮遊粉じん喫煙、外気、じんあい0.15mg/m³以下
ホルムアルデヒド建材・接着剤(シックハウスの原因)0.1mg/m³以下
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