学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §8 免疫異常・アレルギー / QJ26A104
理由で解く 柔道整復師
抗原に感作されたTリンパ球が主役となり、抗体を介さないために細胞性免疫反応とも呼ばれるのは、クームスとゲルの分類のⅣ型、すなわち遅延型反応である。
アレルギーは、どの分子が主役かで整理すると一気に見通しがよくなる。Ⅰ〜Ⅲ型はいずれも抗体(液性免疫)が主役である。Ⅰ型(アナフィラキシー型)はIgEが肥満細胞に結合し、抗原と出会うとヒスタミンなどが放出されて数分で反応が起こる。Ⅱ型(細胞傷害型)は細胞表面の抗原にIgG・IgMが結合し、補体やナチュラルキラー細胞が標的細胞を破壊する。Ⅲ型(免疫複合体型)は抗原抗体複合体が組織に沈着し、補体の活性化と好中球の集積で組織が傷害される。これに対しⅣ型は、抗原提示を受けて感作されたTリンパ球(主にCD4陽性のTh1細胞)がサイトカインを放出してマクロファージを呼び集め活性化する反応で、抗体も補体も関与しない。細胞が担うので細胞性免疫と呼ばれ、反応のピークが抗原に触れてから24〜48時間後と遅いことから遅延型過敏症と名づけられた。ツベルクリン反応、金属や漆による接触性皮膚炎、移植拒絶反応、そして結核などの肉芽腫性炎がこの型にあたる。
| 型 | 別名 | 主役 | 発現までの時間 | 代表疾患 |
|---|---|---|---|---|
| Ⅰ型 | アナフィラキシー型(即時型) | IgE・肥満細胞 | 数分 | 気管支喘息、蕁麻疹、花粉症、アナフィラキシーショック |
| Ⅱ型 | 細胞傷害型 | IgG・IgM・補体 | 数分〜数時間 | 不適合輸血、自己免疫性溶血性貧血、重症筋無力症 |
| Ⅲ型 | 免疫複合体型 | 抗原抗体複合体・補体・好中球 | 数時間 | 血清病、急性糸球体腎炎、全身性エリテマトーデス |
| Ⅳ型 | 遅延型(細胞性免疫) | 感作Tリンパ球・マクロファージ | 24〜48時間 | ツベルクリン反応、接触性皮膚炎、移植拒絶反応 |
| Ⅴ型 | 刺激型 | 受容体に対する自己抗体 | 持続的 | バセドウ病 |
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