学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §7 炎症 / QJ26A103
理由で解く 柔道整復師
偽膜性大腸炎は、フィブリン(線維素)と壊死物・白血球からなる偽膜が粘膜表面に張りつく線維素性炎であり、肉芽腫は作らない。よって肉芽腫性炎でないのは1である。
肉芽腫性炎は慢性炎症の一型で、マクロファージが変身した類上皮細胞が集まって結節(肉芽腫)を作り、しばしば融合して多核巨細胞となるのが特徴である。分解しにくい病原体や異物を、免疫の力で壁を作って囲い込む反応で、Ⅳ型アレルギー(細胞性免疫)が基盤にある。代表は結核・サルコイドーシス・ハンセン病・梅毒(ゴム腫)・野兎病・クローン病・真菌症・異物肉芽腫で、「排除しきれない相手を封じ込める」という共通点で覚えるとよい。名称の似た「肉芽組織」は創傷治癒でできる修復組織であり、別物として区別する。一方、偽膜性大腸炎は抗菌薬投与後の菌交代現象によりクロストリディオイデス・ディフィシルが異常増殖し、その産生する毒素で粘膜が壊死して起こる。滲出したフィブリンが壊死物・好中球とともに膜状に固まったものが偽膜で、内視鏡では黄白色の斑として見える。水様下痢・発熱・腹痛が主症状で、抗菌薬使用後にこれらが出た場合は速やかな受診が必要である。
| 炎症の型 | 主な滲出物・所見 | 代表疾患 |
|---|---|---|
| 肉芽腫性炎(特異性炎) | 類上皮細胞・多核巨細胞の結節 | 結核、サルコイドーシス、野兎病、ハンセン病 |
| 線維素性炎 | フィブリンの析出、偽膜形成 | 偽膜性大腸炎、ジフテリア、線維素性心膜炎 |
| 化膿性炎 | 好中球と融解壊死(膿) | 膿瘍、蜂窩織炎、蓄膿症 |
| 漿液性炎 | 蛋白の少ない漿液 | 水疱、初期の胸膜炎、鼻カタル |
| 出血性炎 | 赤血球を多く含む滲出 | インフルエンザ肺炎、劇症型感染症 |
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