学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §3 運動の発現と制御 / QJ26A089

理由で解く 柔道整復師

QJ26A089 運動学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問89
問題
随意運動発現の過程で「タイミングの決定」の後に起こるのはどれか。
選択肢
1 力の調整
2 意志の発動
3 使用筋の選定
4 動作目標の決定
解答
正解1(力の調整)
解説

随意運動は「意志の発動→動作目標の決定→使用筋の選定→タイミングの決定→力の調整→運動の発現」の順に進みます。タイミングの決定の後にくるのは力の調整で、正答は1です。

まず「やろう」という意志が起こり(意志の発動)、次に何をどこまでするかという動作目標が決まります。ここまでが方針の決定です。その後、目標を実現するための運動プログラムが組まれ、どの筋を使うか(使用筋の選定)→いつ収縮させるか(タイミングの決定)→どれくらいの強さで収縮させるか(力の調整)の順に細部が詰められます。最後に指令が下行路を通って筋へ届いて運動が発現し、結果は固有受容器や視覚からのフィードバックで修正されます。全体は「大きな方針から細かい調整へ」と流れるので、この向きを押さえると順序問題で迷いません。設問が「後に起こるもの」を問うのか「前に起こるもの」を問うのかを確認してから照合します。

✓ 1. 正しい
力の調整
使用する筋と収縮のタイミングが決まった後、最後に収縮の強さを決める段階です。運動プログラムの仕上げにあたり、タイミングの決定の直後に位置します。
✗ 2. 誤り
意志の発動
随意運動の出発点であり、過程全体の最初の段階です。タイミングの決定よりはるかに前になります。
✗ 3. 誤り
使用筋の選定
運動プログラム作成の最初の段階で、タイミングの決定の直前です。「後」ではなく「直前」なので、ここを取り違えないよう順序を書き出して確認します。
✗ 4. 誤り
動作目標の決定
意志の発動に続く2番目の段階で、運動プログラムを組む前に置かれます。タイミングの決定より前です。
ポイント
  • 順序:意志の発動→動作目標の決定→使用筋の選定→タイミングの決定→力の調整→運動の発現。
  • 前半(意志・目標)は「何をするか」、後半(筋・タイミング・力)は「どう実現するか」。
  • 運動プログラムの内訳は「どの筋を・いつ・どれだけの力で」の3点セット。
  • 運動の発現後は、固有受容器や視覚からのフィードバックで誤差を修正する。
  • 順序問題では選択肢を照合する前に、6段階を紙に書き出してから前後を判定する。
比較表
順序段階内容
1意志の発動「動こう」という動機・意欲が生じる
2動作目標の決定何をどこまで行うかを定める
3使用筋の選定どの筋を使うかを決める
4タイミングの決定いつ収縮させるかを決める
5力の調整どれくらいの強さで収縮させるかを決める
6運動の発現指令が筋へ届き運動が起こる(以後フィードバック修正)
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