学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §3 運動の発現と制御 / QJ26A088

理由で解く 柔道整復師

QJ26A088 運動学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問88
問題
反射運動で正しいのはどれか。
選択肢
1 随意運動である。
2 意志が直接関与する。
3 目的性をもった運動である。
4 応答パターンは複雑である。
解答
正解3(目的性をもった運動である。)
解説

反射運動は不随意で、意志が直接関与せず、応答パターンは単純です。そのうえで生体に有利な結果を生む合目的的な運動であり、正しいのは3です。

反射は、受容器→求心性神経→反射中枢(脊髄・脳幹など)→遠心性神経→効果器という反射弓で完結します。大脳皮質の意志を経由しないため潜時が短く、同じ刺激には常に同じ反応が返ります(定型的・ステレオタイプ)。単純ではありますが無意味ではなく、熱い物から手を引く屈曲(逃避)反射は組織を守り、伸張反射は姿勢を保つというように、目的にかなった応答になっています。この「合目的性がある」という点が、反射を単なる機械的な反応と区別する特徴です。設問を解くときは、反射の4つの性質(不随意・意志非関与・定型的・合目的性)を先に書き出してから肢を照合すると確実です。

✓ 3. 正しい
目的性をもった運動である。
侵害刺激から逃れる、姿勢を保つ、瞳孔の大きさを調節するなど、反射はいずれも生体にとって有利な結果を生みます。この合目的性は反射の重要な特徴です。
✗ 1. 誤り
随意運動である。
反射は不随意運動です。随意運動は大脳皮質運動野からの指令で始まりますが、反射は刺激によって自動的に起こります。
✗ 2. 誤り
意志が直接関与する。
反射弓は脊髄や脳幹で折り返すため、意志は直接関与しません。「熱い」と自覚するのは、すでに手を引いた後です。
✗ 4. 誤り
応答パターンは複雑である。
刺激と反応の対応が決まっており、応答は単純で定型的です。状況に応じてパターンを組み替えられるのは随意運動のほうです。
ポイント
  • 反射弓:受容器→求心性神経→反射中枢→遠心性神経→効果器。大脳皮質を経ないので速い。
  • 反射の特徴は4つ:不随意・意志が直接関与しない・応答が定型的(単純)・合目的性がある。
  • 「単純」と「無目的」は別物。屈曲(逃避)反射や伸張反射は明確な目的をもつ。
  • 随意運動は意志の発動から始まり、目的に応じて運動パターンを可変にできる。
  • 反射中枢は脊髄・脳幹などにあり、反射の種類ごとに高さが決まっている。
比較表
項目反射運動随意運動
意志の関与なし(不随意)あり(意志の発動から始まる)
中枢脊髄・脳幹など大脳皮質運動野
応答パターン定型的・単純可変・複雑
潜時短い長い
目的性あり(合目的的)あり
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