学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ26A066
理由で解く 柔道整復師
酸素分圧が最も高いのは吸気(大気)である。酸素は分圧の高いほうから低いほうへ拡散していくので、吸気→肺胞気→動脈血→組織と、通り道の順に下がっていく。
大気の酸素濃度は約21%なので、1気圧(760mmHg)では酸素分圧は約160mmHgになる。吸い込まれた空気は気道で体温まで温められ水蒸気で飽和されるため、水蒸気分圧47mmHgを差し引いて肺胞に届くころには約150mmHg相当になる。肺胞では酸素が絶えず血液へ移り、代わりに二酸化炭素が出てくるので肺胞気の酸素分圧は約100mmHgまで下がる。動脈血は肺胞気とほぼ平衡になるが、気管支静脈血などの生理的シャントが少し混ざるため肺胞気よりわずかに低い約95〜100mmHgである。一方、呼気は肺胞気に加えて、ガス交換に関与していない解剖学的死腔(気道)に残っていた吸気がそのまま混ざって出てくるため、肺胞気より高く約120mmHg程度になる。したがって順位は吸気>呼気>肺胞気≧動脈血となり、最も高いのは吸気である。
| 部位 | 酸素分圧(mmHg) | 二酸化炭素分圧(mmHg) | 理由 |
|---|---|---|---|
| 吸気(大気) | 約160(加湿後約150) | ほぼ0 | 大気の酸素濃度約21% |
| 呼気 | 約120 | 約28〜32 | 肺胞気+死腔の未交換気の混合 |
| 肺胞気 | 約100 | 約40 | 酸素が血液へ移り二酸化炭素が加わる |
| 動脈血 | 約95〜100 | 約40 | 肺胞気とほぼ平衡(生理的シャントの分だけ低い) |
| 静脈血 | 約40 | 約46 | 組織で酸素を渡し二酸化炭素を受け取る |
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