学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ26A067
理由で解く 柔道整復師
ヘーリング-ブロイエル反射(肺伸展反射)の受容器は、気管支の平滑筋層にある肺伸展受容器である。肺がふくらみすぎないよう、吸気を止めて呼気に切り替える安全装置として働く。
吸気が進んで肺が伸展されると、気管・気管支の平滑筋内にある遅順応性の伸展受容器が興奮する。その情報は迷走神経の求心性線維を通って延髄の呼吸中枢に届き、吸気ニューロンの活動を抑えて呼気へ切り替える。これが吸息抑制反射(肺膨張反射)で、過度な吸気による肺の損傷を防いでいる。逆に肺が縮むと吸息が促される反応(呼息抑制反射、肺虚脱反射)もあり、両者を合わせてヘーリング-ブロイエル反射と呼ぶ。ヒトの成人では安静呼吸のときにはあまり働かず、1回換気量が大きくなったとき(およそ800mL以上)や新生児で顕著になる。呼吸調節にはこのような機械的(神経性)調節のほかに、二酸化炭素・pHや酸素分圧を感知する化学的調節があり、両者を区別して整理しておくと選択肢に惑わされにくい。
| 反射・調節 | 受容器 | 場所 | 求心路 | おもな効果 |
|---|---|---|---|---|
| ヘーリング-ブロイエル反射(吸息抑制反射=肺膨張反射) | 肺伸展受容器 | 気管・気管支の平滑筋層 | 迷走神経 | 肺膨張で吸気を止めて呼気へ(過膨張の防止) |
| ヘーリング-ブロイエル反射(呼息抑制反射=肺虚脱反射) | 肺伸展受容器 | 気管・気管支の平滑筋層 | 迷走神経 | 肺虚脱で吸息を促す |
| 末梢化学受容器反射 | 酸素受容器(化学受容器) | 頸動脈体・大動脈体 | 舌咽神経・迷走神経 | 低酸素で換気増加 |
| 中枢化学受容器 | H⁺/二酸化炭素受容器 | 延髄腹側 | —(中枢内) | 二酸化炭素上昇で換気増加 |
| 圧受容器反射 | 頸動脈洞圧受容器 | 頸動脈洞・大動脈弓 | 舌咽神経・迷走神経 | 血圧の調節(呼吸ではない) |
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