学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §3 循環 / QJ26A065
理由で解く 柔道整復師
房室弁(三尖弁・僧帽弁)が開いているのは充満期である。心室が弛緩して心室内圧が心房内圧より低くなったときに開き、血液が心房から心室へ流れ込む。
心臓の弁は筋肉で開閉するのではなく、両側の圧の差だけで受動的に開閉する。心周期を圧の変化で追うと、まず心室が収縮を始めて心室圧が心房圧を上回った瞬間に房室弁が閉じる(このときI音が生じる)。続く等容性収縮期は房室弁も半月弁も閉じており、容積は変わらないまま心室圧だけが急上昇する。心室圧が大動脈圧・肺動脈圧を超えると半月弁が開いて駆出期に入る。心室が弛緩して圧が動脈圧より下がると半月弁が閉じ(II音)、まだ心房圧より高い間は房室弁も閉じたままで、これが等容性弛緩期である。さらに心室圧が下がって心房圧を下回ると房室弁が開き、充満期(急速流入期→緩徐流入期→心房収縮期)が始まる。「両弁が閉じる時期が収縮の始めと弛緩の始めに1回ずつある」と押さえると、弁の開閉の順序が迷わなくなる。
| 時期 | 房室弁 | 半月弁 | 心室容積 | 心音 |
|---|---|---|---|---|
| 等容性収縮期 | 閉 | 閉 | 変わらない(最大) | 始まりにI音 |
| 駆出期 | 閉 | 開 | 減少 | — |
| 等容性弛緩期 | 閉 | 閉 | 変わらない(最小) | 始まりにII音 |
| 充満期 | 開 | 閉 | 増加 | (III音・IV音が出ることがある) |
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