学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ26A057
理由で解く 柔道整復師
デルマトーム(皮膚分節)は、1本の後根=1つの脊髄神経節が受け持つ帯状の皮膚領域です。したがって示しているのは感覚神経の分布です。
脊髄神経は、運動線維を含む前根と感覚線維を含む後根が合わさってできます。後根の感覚線維の細胞体は脊髄神経節(後根神経節)にあり、その1分節が受け持つ皮膚の帯をデルマトームと呼びます。体幹では肋間神経に沿ってほぼ水平な帯として並びますが、四肢では発生の途中で肢芽が伸び出すため、ねじれて縦長の帯に見えます。臨床でよく使う目印は、C6が母指、C8が小指、Th4が乳頭、Th10が臍、L4が下腿内側から母趾、S1が足の外側などです。隣り合うデルマトームは互いに重なり合っているため、1分節だけが遮断されても感覚が完全には消えにくいという性質があります。実際の評価では、患者が訴えるしびれや感覚低下の分布をデルマトーム図に当てて障害高位を絞り込み、筋分節(ミオトーム)に基づく筋力と腱反射(上腕二頭筋反射C5‑6、上腕三頭筋反射C7‑8、膝蓋腱反射L3‑4、アキレス腱反射S1‑2)で裏づけを取る、という手順で進めます。
| 項目 | デルマトーム(皮膚分節) | ミオトーム(筋分節) |
|---|---|---|
| 対応する根 | 後根(感覚) | 前根(運動) |
| 示すもの | 1分節が受け持つ皮膚の帯 | 1分節が支配する筋のまとまり |
| 調べ方 | 触覚・痛覚の分布を確かめる | 徒手筋力検査、腱反射 |
| 代表的な目印 | C6母指/C8小指/Th4乳頭/Th10臍/L4下腿内側/S1足外側 | C5肩外転/C6手関節背屈/C7肘伸展/L4膝伸展/S1足底屈 |
| 特徴 | 隣接分節と重なる | 1つの筋が複数分節の支配を受ける |
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