学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ27A053

理由で解く 柔道整復師

QJ27A053 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問53
問題
小脳にあるのはどれか。
選択肢
1 歯状核
2 淡蒼球
3 被殻
4 尾状核
解答
正解1(歯状核)
解説

正しいのは1です。歯状核は小脳の白質内にある小脳核のひとつで、小脳核のなかで最も外側かつ最大です。

灰白質の塊の名前は、それが小脳の深部にあるのか大脳の深部にあるのかで分けて覚えるのが要領です。小脳の髄体(白質)の中には内側から順に室頂核・球状核・栓状核・歯状核の4つが並びます。小脳皮質のプルキンエ細胞の出力はいったんこれら小脳核に集まり、歯状核からは上小脳脚を通って対側の視床、さらに大脳の運動野へ送られて運動の協調に働きます。これに対し淡蒼球・被殻・尾状核は大脳半球の深部にある大脳基底核で、尾状核+被殻=線条体、被殻+淡蒼球=レンズ核という2通りの組み合わせで整理します。「小脳の核は4つ、基底核は尾状核・被殻・淡蒼球」と数えられるようにしておけば、名前が並んでも迷いません。

✓ 1. 正しい
歯状核
小脳半球の白質内にある最大の小脳核です。ここから上小脳脚を経て対側の視床(さらに大脳運動野)へ出力が送られ、随意運動の協調に関わります。
✗ 2. 誤り
淡蒼球
大脳基底核のひとつで、外側の被殻とあわせてレンズ核をつくります。基底核の出力部にあたり、小脳の中にはありません。
✗ 3. 誤り
被殻
大脳基底核のひとつです。尾状核とあわせて線条体、淡蒼球とあわせてレンズ核と呼ばれます。小脳の核ではありません。
✗ 4. 誤り
尾状核
大脳基底核のひとつで、側脳室に沿ってC字状に走り、頭・体・尾に分けられます。被殻とあわせて線条体を構成します。小脳にはありません。
ポイント
  • 小脳核は内側から室頂核・球状核・栓状核・歯状核の4つ。歯状核が最外側・最大。
  • 歯状核の出力は上小脳脚→対側視床→大脳運動野。
  • 大脳基底核は尾状核・被殻・淡蒼球(広義には前障・扁桃体も含む)。
  • 線条体=尾状核+被殻、レンズ核=被殻+淡蒼球。
  • 小脳の働きは運動の協調・平衡の保持・筋緊張の調節。障害では測定異常や企図振戦、失調性歩行が現れる。
比較表
核の名前所属ポイント
歯状核小脳核最外側・最大。上小脳脚から出力
栓状核・球状核・室頂核小脳核歯状核より内側に並ぶ
尾状核大脳基底核側脳室に沿ってC字状。被殻と線条体
被殻大脳基底核尾状核と線条体、淡蒼球とレンズ核
淡蒼球大脳基底核被殻とレンズ核。基底核の出力部
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