学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ26A033

理由で解く 柔道整復師

QJ26A033 解剖学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問33
問題
椎体をもたないのはどれか。
選択肢
1 第1頸椎
2 第2頸椎
3 第5頸椎
4 第7頸椎
解答
正解1(第1頸椎)
解説

第1頸椎(環椎)は椎体と棘突起をもたず、前弓・後弓・左右の外側塊が輪をつくる。

発生の過程で、環椎の椎体になるはずだった部分は第2頸椎(軸椎)と癒合し、軸椎の歯突起になる。そのため環椎には椎体がなく、代わりに前弓が正中前方をつなぐ。前弓の後面にある歯突起窩が歯突起と正中環軸関節を作り、頭部の回旋(首を横に振る「いいえ」の動き)を担当する。これに対し環椎後頭関節は前後の傾き(うなずく「はい」の動き)を担当する。第3〜第6頸椎は椎体・横突孔・二分した棘突起をもつ典型的な頸椎、第7頸椎は棘突起が長く体表から触れやすいので隆椎と呼ばれ、体表計測の基準点として使う。頸椎の特徴を押さえるときは、まず「環椎=椎体なし」「軸椎=歯突起あり」の2つを別枠にして、残りを典型型としてまとめると整理しやすい。

✓ 1. これが答え(椎体をもたない)
第1頸椎
環椎。椎体と棘突起を欠き、前弓・後弓・外側塊からなるリング状の骨。上関節窩は後頭顆と、下関節面は軸椎と関節する。
✗ 2. 答えではない(椎体をもつ)
第2頸椎
軸椎。椎体をもち、その上面から歯突起が立ち上がる。歯突起は環椎の前弓と関節し、環椎横靱帯で保持される。
✗ 3. 答えではない(椎体をもつ)
第5頸椎
典型的な頸椎。椎体は小さく横径が大きい。椎体上面の外側縁は鉤状突起として立ち上がり、上位椎体との間に鉤椎関節(ルシュカ関節)を作る。
✗ 4. 答えではない(椎体をもつ)
第7頸椎
隆椎。椎体をもち、棘突起が長く分岐せず後方に突出するため皮下で触知しやすい。横突孔はあるが椎骨動脈は通常通らない。
ポイント
  • 環椎(C1)は椎体も棘突起もない。前弓・後弓・外側塊の輪状構造。
  • 環椎の椎体にあたる部分は軸椎(C2)の歯突起になった。
  • 環椎後頭関節=うなずき(屈伸)、正中環軸関節=首振り(回旋)。
  • 頸椎7個すべてに横突孔がある(C7は椎骨動脈が通らないことが多い)。
  • C7は隆椎として体表から触れ、脊柱の高さを数える起点に使う。
比較表
頸椎椎体特徴
第1頸椎(環椎)なし前弓・後弓・外側塊。棘突起もない
第2頸椎(軸椎)あり歯突起をもつ。回旋の軸
第3〜6頸椎あり鉤状突起、二分棘突起、横突孔
第7頸椎(隆椎)あり棘突起が長く分岐しない。触知の目印
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