学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §36 解剖学 / QJ26A004

理由で解く 柔道整復師

QJ26A004 必修問題

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問4
問題
黒質があるのはどれか。
選択肢
1 間脳
2 中脳
3
4 延髄
解答
正解2(中脳)
解説

黒質は中脳にある神経核で、大脳脚のすぐ背側(被蓋との境)に位置する。メラニン色素を含むため肉眼で黒くみえることが名の由来。

脳幹は上から中脳・橋・延髄に分かれる。中脳には黒質のほか赤核、四丘体(上丘・下丘)、動眼神経核・滑車神経核、中脳水道が含まれる。黒質のドパミン作動性ニューロンは線条体(尾状核・被殻)へ投射して(黒質線条体路)運動の調節に関わっており、ここが変性・脱落してドパミンが不足するとParkinson病の安静時振戦・筋固縮・無動・姿勢反射障害が現れる。中脳の内容を覚えるときは「黒質=中脳=ドパミン=Parkinson病」と一本の線でつないでおくと、機能まで含めて一度に想起できる。

✓ 2. 正しい
中脳
黒質・赤核・四丘体・中脳水道をもつ。黒質は大脳脚と被蓋の境にあり、線条体へドパミンを送って運動を調節する。
✗ 1. 誤り
間脳
視床・視床下部などからなり、感覚の中継と自律神経・内分泌の統合を担う。黒質は含まれない。
✗ 3. 誤り
橋核と橋横線維で小脳と連絡し、三叉神経核・外転神経核・顔面神経核などを含む。黒質は含まれない。
✗ 4. 誤り
延髄
錐体交叉やオリーブ核をもち、呼吸・循環・嚥下・嘔吐などの中枢がある。黒質は含まれない。
ポイント
  • 黒質は中脳(大脳脚と被蓋の境)にあり、メラニン色素を含んで黒くみえる
  • 黒質線条体路のドパミン作動性ニューロンが変性するとParkinson病を発症する
  • 中脳の中身=黒質・赤核・四丘体(上丘・下丘)・動眼神経核・滑車神経核・中脳水道
  • 上丘は視覚性、下丘は聴覚性の反射中枢として働く
  • 橋は橋核と三叉・外転・顔面神経核、延髄は錐体交叉・オリーブ核と生命維持の中枢
比較表
部位含まれる主な構造主な働き
間脳視床、視床下部、視床上部(松果体)感覚の中継、自律・内分泌・体温・摂食の統合
中脳黒質、赤核、四丘体、動眼・滑車神経核、中脳水道運動の調節、視覚・聴覚反射、姿勢反射
橋核、三叉・外転・顔面神経核、上オリーブ核大脳と小脳の中継、呼吸調節への関与
延髄錐体交叉、オリーブ核、疑核、孤束核呼吸・循環・嚥下・嘔吐など生命維持の中枢
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