学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §36 解剖学 / QJ26A003

理由で解く 柔道整復師

QJ26A003 必修問題

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問3
問題
関節円板があるのはどれか。
選択肢
1 肩関節
2 胸鎖関節
3 股関節
4 膝関節
解答
正解2(胸鎖関節)
解説

選択肢のうち関節円板をもつのは胸鎖関節。関節円板は関節腔を完全に2つに仕切る線維軟骨板である。

関節内に介在する線維軟骨は、関節腔を完全に二分するものを関節円板、部分的にしか仕切らない三日月形のものを関節半月と呼び分ける。関節円板は胸鎖関節・顎関節・遠位橈尺関節などにあり、適合の悪い関節面のすき間を埋めて接触圧を分散し、多方向の運動を可能にする。これに対し肩関節や股関節は関節窩の縁に線維軟骨の関節唇が輪状に付き、窩を深くして安定性を高めている。「円板は完全に仕切る/半月は部分的に仕切る/関節唇は縁を高める」と役割で整理すると、選択肢を見た瞬間に振り分けられる。

✓ 2. 正しい
胸鎖関節
胸骨の鎖骨切痕と鎖骨胸骨端は形が合わないため、両者の間の関節円板が関節腔を完全に二分して適合を補う。この構造により挙上・下制・前後移動・回旋と多方向に動ける。
✗ 1. 誤り
肩関節
関節窩の縁にあるのは関節唇。浅い関節窩を深くして安定性を補う構造で、関節腔を仕切る円板ではない。
✗ 3. 誤り
股関節
寛骨臼の縁に関節唇があり、臼底から大腿骨頭へ大腿骨頭靱帯が走る。関節円板はない。
✗ 4. 誤り
膝関節
内側半月・外側半月をもつが、これらは関節腔を完全には二分しないため関節半月と呼ばれ、関節円板とは区別される。
ポイント
  • 関節円板=関節腔を完全に二分する線維軟骨板。胸鎖関節・顎関節・遠位橈尺関節が代表
  • 関節半月=部分的に仕切る三日月形。膝関節の内側半月・外側半月
  • 関節唇=関節窩の縁を高める輪状の線維軟骨。肩関節・股関節
  • 円板があるのは関節面の適合が悪い関節。すき間を埋めて圧を分散し、可動性を確保する
  • 股関節には関節唇に加えて大腿骨頭靱帯(中に大腿骨頭への動脈が走る)がある
比較表
構造関節腔との関係主な役割代表的な関節
関節円板完全に二分する適合を補い圧を分散、多方向運動を可能に胸鎖関節・顎関節・遠位橈尺関節
関節半月部分的に仕切る荷重の分散と適合の補正膝関節
関節唇仕切らない(縁に付着)関節窩を深くし安定性を高める肩関節・股関節
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