学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §36 解剖学 / QJ26A002

理由で解く 柔道整復師

QJ26A002 必修問題

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問2
問題
乳頭突起があるのはどれか。
選択肢
1 頸椎
2 胸椎
3 腰椎
4 仙椎
解答
正解3(腰椎)
解説

乳頭突起は腰椎の上関節突起の後外側にある小さな隆起で、腰椎に固有の突起である。

腰椎は椎体が大きく、棘突起は板状で水平に後方へ突出する。上関節突起の後縁に出る乳頭突起と、肋骨突起(腰椎で横突起と呼ばれる部分)の後下方基部にある副突起が対になって腰椎を特徴づける。乳頭突起には多裂筋や最長筋が付着し、体幹の伸展と分節的な安定に働く。椎骨の部位判定は「そこにしかない突起・孔」を一つ覚えておくのが最短で、頸椎なら横突孔、胸椎なら肋骨窩、腰椎なら乳頭突起・副突起、仙椎なら癒合して生じた3本の稜が目印になる。

✓ 3. 正しい
腰椎
上関節突起の後方に乳頭突起、肋骨突起の基部後下方に副突起をもつ。この2つがそろうのは腰椎だけ。
✗ 1. 誤り
頸椎
椎骨動脈が通る横突孔、先端が二分する棘突起、椎体上面外側の椎体鉤が特徴。乳頭突起はもたない。
✗ 2. 誤り
胸椎
椎体の上・下肋骨窩と横突起の横突肋骨窩で肋骨と関節するのが特徴。乳頭突起はもたない。
✗ 4. 誤り
仙椎
5個が癒合し、棘突起の名残が正中仙骨稜、関節突起の名残が中間仙骨稜、横突起の名残が外側仙骨稜となる。関節突起の名残はあるが乳頭突起とは呼ばない。
ポイント
  • 乳頭突起=腰椎の上関節突起後外側の隆起。副突起(肋骨突起基部の後下方)とセットで腰椎の目印
  • 乳頭突起には多裂筋・最長筋が付着し、体幹伸展と脊柱の安定に働く
  • 頸椎は横突孔と分岐棘突起、胸椎は肋骨窩、仙椎は3本の仙骨稜で見分ける
  • 腰椎の「横突起」は発生学的には肋骨に相当し、肋骨突起と呼ばれる
  • 部位判定は「そこにしかない構造」を1つずつ結びつけて覚えると速い
比較表
椎骨固有の突起・孔その他の特徴
頸椎横突孔、分岐した棘突起椎体鉤、椎体が小さい
胸椎上肋骨窩・下肋骨窩・横突肋骨窩棘突起が長く下方へ傾く
腰椎乳頭突起、副突起、肋骨突起椎体が大きく、棘突起は板状で水平
仙椎正中仙骨稜・中間仙骨稜・外側仙骨稜5個が癒合、前仙骨孔と後仙骨孔
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