学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ25P083
理由で解く 柔道整復師
中手骨頸部骨折では骨頭が掌側へ屈曲転位するため、手を握ったときに背側に現れるはずの隆起(ナックル)が低くなる。これがナックルパート変化で、3が正しい組合せとなる。
中手骨頸部骨折はこぶしで硬い物を殴打して生じることが多く、第5中手骨に好発するためボクサー骨折とも呼ばれる。骨間筋の牽引と受傷時の力によって遠位骨片(骨頭)が掌側へ屈曲し、握りこぶしをつくったときに背側に並ぶMP関節の高まりが患指だけ低く見える。これがナックルパート(拳頭部)の変化で、視診で健側と比較すれば把握しやすい。他の選択肢は損傷と後遺症の対応が入れ替わっている。過外反肘(外反肘)は上腕骨外顆骨折後の偽関節や成長障害による変形であり、内反肘は上腕骨顆上骨折の代表的な後遺症である。橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)で現れるのはフォーク状変形・銃剣状変形であり、肘の変形とは関係しない。また末節骨の伸筋腱付着部が損傷して生じるのはマレットフィンガー(槌指)であり、ロッキングフィンガーとは別の病態である。
| 損傷 | 特徴的な変形・所見 |
|---|---|
| 中手骨頸部骨折 | ナックルパート変化(握りこぶしで隆起が低下) |
| 上腕骨外顆骨折 | 外反肘(過外反肘)、遅発性尺骨神経麻痺 |
| 上腕骨顆上骨折 | 内反肘、フォルクマン拘縮 |
| 橈骨遠位端骨折(コーレス型) | フォーク状変形・銃剣状変形 |
| 末節骨基部の剥離骨折 | マレットフィンガー(槌指) |
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