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理由で解く 柔道整復師

QJ25P018 リハビリテーション医学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午後 問18
問題
プール内に立位になった時の水深は胸の高さであった。浮力による体重軽減の割合はどれか。
選択肢
1 約 30 %
2 約50%
3 約70%
4 約 90%
解答
正解3(約70%)
解説

水中では浮力で体重が軽くなり、胸(剣状突起)の高さまで浸かると残る荷重は体重の約30%、すなわち約70%が軽減されます。

水中運動療法は浮力・水圧・粘性抵抗・水温という水の4つの物理的性質を利用します。このうち浮力による免荷の目安は、頸部(首)まで浸かると体重の約10%(約90%軽減)、胸部=剣状突起の高さで約30%(約70%軽減)、臍部(腰)の高さで約50%(約50%軽減)です。深いほど軽くなる、と押さえておけば数値は導けます。この性質により、荷重時痛の強い変形性関節症や術後早期でも早い時期から歩行練習を始められ、水深を浅くしていくことで部分荷重を段階的に増やす、といった調整も可能です。一方で水圧は下肢から静脈還流を増やして心臓への負荷を高めるため、心不全や不整脈のある人では水深と時間の管理が欠かせません。また粘性抵抗は動作速度に応じて増えるので、ゆっくり動けば安全に、速く動かせば筋力強化にと使い分けられます。

✓ 3. 正しい
約70%
胸(剣状突起)の高さまで浸かると荷重は体重の約30%まで減るため、浮力による軽減は約70%となります。
✗ 1. 誤り
約 30 %
この数値は「残る荷重の割合(約30%)」であって、軽減される割合ではありません。設問が問うているのは軽減の割合です。
✗ 2. 誤り
約50%
約50%の軽減となるのは、臍部(腰)の高さまで浸かった場合です。胸の高さではより深く、軽減はこれより大きくなります。
✗ 4. 誤り
約 90%
約90%の軽減となるのは頸部(首)まで浸かった場合です。胸の高さより深い条件にあたります。
ポイント
  • 浮力による免荷の目安:頸部まで=残り約10%(約90%軽減)、胸部(剣状突起)=残り約30%(約70%軽減)、臍部=残り約50%(約50%軽減)。
  • 「残る荷重」と「軽減される割合」を取り違えないこと。設問がどちらを問うているかを必ず確認する。
  • 水深を変えることで部分荷重を段階的に調整でき、荷重時痛の強い変形性関節症や術後早期の歩行練習に有用。
  • 水圧は静脈還流を増やして心負荷を高めるため、心疾患のある人では水深・時間の管理が必要。
  • 粘性抵抗は動作速度に比例して増すので、速く動かせば筋力強化、ゆっくり動けば安全な練習になる。
比較表
立位時の水深残る荷重(体重比)浮力による軽減
頸部(首)まで約10%約90%
胸部(剣状突起)まで約30%約70%
臍部(腰)まで約50%約50%
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