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理由で解く 柔道整復師

QJ25A048 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問48
問題
成人女性の尿道の長さはどれか。
選択肢
1 約 1cm
2 約3cm
3 約9cm
4 約 15cm
解答
正解2(約3cm)
解説

成人女性の尿道の長さは約3〜4cmと短い。

女性の尿道は膀胱の内尿道口から始まり、恥骨結合の後方をほぼまっすぐ下って腟前庭の外尿道口に開く。途中に前立腺のような臓器を貫くことも、大きく屈曲することもないため、短く直線的である。一方、男性の尿道は約16〜20cmあり、前立腺部(約3〜4cm)・隔膜部=膜様部(約1〜2cm)・海綿体部(約12〜15cm)と走行し、2か所の彎曲をもつ。女性で膀胱炎が起こりやすいのは、尿道が短いことに加え、外尿道口が腟前庭にあって肛門に近く、腸内細菌が膀胱まで上行しやすいためである。数値そのものより「短い・直線的・肛門に近い」という3点を臨床像と結び付けて押さえるとよい。

✓ 2. 正しい
約3cm
成人女性の尿道は約3〜4cm。恥骨結合の後方を短く直線的に下り、腟前庭に開く。
✗ 1. 誤り
約 1cm
短すぎる。膀胱の内尿道口から腟前庭までの距離としては解剖学的に成り立たない。
✗ 3. 誤り
約9cm
実際の女性尿道の2〜3倍にあたる長さで、恥骨結合の後方をまっすぐ下って腟前庭に達するまでの距離としては解剖学的に成り立たない。骨盤内の距離感で否定できる。
✗ 4. 誤り
約 15cm
男性尿道(全長約16〜20cm、うち海綿体部が約12〜15cm)に近い値。男女の取り違えを狙った選択肢なので、まず性別を確認してから数値を選ぶ。
ポイント
  • 成人女性の尿道は約3〜4cm、男性は約16〜20cm
  • 男性尿道の区分長は前立腺部 約3〜4cm、隔膜部(膜様部)約1〜2cm、海綿体部 約12〜15cm。9cmに相当する区分はない
  • 女性尿道は短く直線的で、腟前庭の外尿道口に開く
  • 女性に膀胱炎が多いのは「短い・肛門に近い」ため。排尿を我慢しすぎない、前から後ろへ拭くなどの指導につながる
  • 数値問題は「男女どちらを聞かれているか」を先に確認する
比較表
女性尿道男性尿道
長さ約3〜4cm約16〜20cm
走行短く直線的2彎曲をもち屈曲する
区分前立腺部(約3〜4cm)・隔膜部(約1〜2cm)・海綿体部(約12〜15cm)
開口部腟前庭陰茎亀頭(外尿道口)
機能尿路のみ尿路と精路を兼ねる
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