学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ25A049

理由で解く 柔道整復師

QJ25A049 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問49
問題
前立腺を貫くのはどれか。
選択肢
1 尿管
2 尿道
3 尿道球腺
4 尿道海綿体
解答
正解2(尿道)
解説

前立腺を貫くのは尿道である。この区間を前立腺部尿道という。

前立腺は膀胱の直下に密着する栗の実大の腺で、膀胱から出た尿道がその中心を上下に貫く。後壁の隆起(精阜)には左右の射精管が開き、精嚢と精管の内容がここで尿道に合流するため、前立腺は尿路と精路が交差する場所になっている。加齢に伴い内腺(移行域)が肥大すると、内側から尿道を圧迫して排尿困難・頻尿・残尿感が生じる。前立腺は直腸のすぐ前にあるので直腸指診で触れることができ、大きさや硬さの評価に用いられる。「前立腺の中心を尿道が通る」という位置関係が、そのまま症状の説明になる点を押さえておく。

✓ 2. 正しい
尿道
膀胱から出た尿道が前立腺の中心を貫き、前立腺部尿道となる。後壁の精阜には射精管が開口し、尿路と精路が合流する。
✗ 1. 誤り
尿管
腎盤から下行し、膀胱の後壁を斜めに貫いて膀胱内に開く。前立腺には達しない。
✗ 3. 誤り
尿道球腺
カウパー腺のこと。前立腺の下方、尿生殖隔膜の中にある一対の小さな腺で、分泌物を尿道海綿体部に出す。前立腺を貫くものではない。
✗ 4. 誤り
尿道海綿体
陰茎内で尿道を取り囲む勃起組織で、前端は亀頭となる。前立腺より遠位にあり、前立腺を貫くことはない。
ポイント
  • 前立腺は膀胱の直下にあり、その中心を尿道(前立腺部尿道)が貫く
  • 後壁の精阜に左右の射精管が開口し、尿路と精路が合流する
  • 前立腺肥大では内側から尿道が圧迫され、排尿困難・頻尿が起こる
  • 直腸のすぐ前にあるため直腸指診で触知できる
  • 尿管は膀胱後壁に開くまで。前立腺とは関係しないと整理する
比較表
構造前立腺との位置関係備考
尿道(前立腺部)前立腺の中心を貫く精阜に射精管が開口し尿路と精路が合流
射精管前立腺の後上部を貫いて精阜に開く精管膨大部+精嚢管の合流でできる
尿管前立腺には達しない膀胱後壁を斜めに貫いて膀胱内に開く
尿道球腺(カウパー腺)前立腺の下方(尿生殖隔膜内)分泌物は尿道海綿体部へ出る
尿道海綿体前立腺より遠位(陰茎内)尿道を包む勃起組織。前端は亀頭
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