学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §3 脈管系(循環器系) / QJ25A041

理由で解く 柔道整復師

QJ25A041 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問41
問題
有対性(体の左右にある)なのはどれか。
選択肢
1 上矢状静脈洞
2 腕頭静脈
3 奇静脈
4 門脈
解答
正解2(腕頭静脈)
解説

左右一対あるのは腕頭静脈である。上矢状静脈洞・奇静脈・門脈はいずれも単一の血管。

静脈の左右対称性は動脈と一致しないことがあり、そこが出題の急所になる。動脈側では腕頭動脈は右にしかない1本だが、静脈側の腕頭静脈は左右それぞれにあり、内頸静脈と鎖骨下静脈が合流して生じる。左腕頭静脈は上縦隔を斜めに横切って右腕頭静脈と合流し上大静脈になるため、右より明らかに長い。一方、上矢状静脈洞は大脳鎌の上縁を正中に走る単一の硬膜静脈洞、奇静脈は胸部後壁の右側を上行する単一の静脈(左側に相当するのは半奇静脈・副半奇静脈)、門脈は上腸間膜静脈と脾静脈が合流してできる単一の幹である。「腕頭は、動脈が右だけ・静脈は左右にある」と対で覚えると、両方を一度に固定できる。

✓ 2. 正しい
腕頭静脈
内頸静脈と鎖骨下静脈の合流で左右それぞれに生じる有対の静脈。両者が合して上大静脈となる。左腕頭静脈のほうが長い。
✗ 1. 誤り
上矢状静脈洞
大脳鎌の上縁に沿って正中を前後に走る単一の硬膜静脈洞。後方で静脈洞交会に注ぐ。
✗ 3. 誤り
奇静脈
脊柱の右側を上行する単一の静脈で、上大静脈に注ぐ。左側の相当物は半奇静脈・副半奇静脈という別の名前をもつため、奇静脈自体は一対ではない。
✗ 4. 誤り
門脈
上腸間膜静脈と脾静脈が合流してできる単一の幹で、消化管からの血液を肝臓へ運ぶ。
ポイント
  • 腕頭静脈は左右一対、腕頭動脈は右のみ1本。動脈と静脈で対称性が違う
  • 左腕頭静脈は縦隔を斜めに横切るため右より長い
  • 上矢状静脈洞は正中を走る単一の硬膜静脈洞
  • 奇静脈は右側の単一静脈。左に相当するのは半奇静脈・副半奇静脈
  • 門脈は上腸間膜静脈+脾静脈の合流でできる単一の幹
比較表
血管左右の別注ぐ先
腕頭静脈一対(左右)上大静脈
上矢状静脈洞単一(正中)静脈洞交会
奇静脈単一(右側)上大静脈
門脈単一肝臓
(参考)腕頭動脈単一(右のみ)右総頸・右鎖骨下動脈へ分岐
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