学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ25A036

理由で解く 柔道整復師

QJ25A036 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問36
問題
回旋筋腱板でないのはどれか。
選択肢
1 棘上筋
2 棘下筋
3 肩甲下筋
4 大円筋
解答
正解4(大円筋)
解説

回旋筋腱板(ローテーターカフ)は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4筋で構成される。大円筋は含まれないため、設問の条件に当てはまるのは4である。

腱板の4筋はいずれも肩甲骨から起こり、腱が肩関節包と癒合しながら上腕骨の大結節(棘上筋・棘下筋・小円筋)または小結節(肩甲下筋)に停止する。この配置により上腕骨頭を関節窩に引きつけ、三角筋が働くときの支点をつくるのが役割である。頭文字をとってSITS(Supraspinatus・Infraspinatus・Teres minor・Subscapularis)と束ねると抜けにくい。大円筋は肩甲骨下角付近から起こって小結節稜に停止し、関節包に癒合せず、支配神経も肩甲下神経で、上腕の内転・内旋・伸展に働く。小円筋(腋窩神経)と大円筋(肩甲下神経)は名前が似るので、支配神経でも区別しておくと安全である。

✓ 4. 設問に該当する(回旋筋腱板ではない)
大円筋
肩甲骨下角付近から小結節稜へ停止し、関節包と癒合しない。肩甲下神経支配で、上腕の内転・内旋・伸展を担う。腱板の一員ではないので、これが答えとなる。
✗ 1. 該当しない(腱板の構成筋)
棘上筋
棘上窩から大結節上部に停止する腱板の一員。肩甲上神経支配で外転の開始に働き、腱板断裂が最も起こりやすい部位でもある。
✗ 2. 該当しない(腱板の構成筋)
棘下筋
棘下窩から大結節中部に停止する腱板の一員。肩甲上神経支配で上腕の外旋を担う。
✗ 3. 該当しない(腱板の構成筋)
肩甲下筋
肩甲下窩から小結節に停止する腱板の一員。肩甲下神経支配で上腕の内旋を担い、4筋のうち唯一前方(腹側)から関節を包む。
ポイント
  • 回旋筋腱板=棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋(SITS)の4筋
  • 停止は棘上筋・棘下筋・小円筋が大結節、肩甲下筋のみ小結節
  • 役割は上腕骨頭を関節窩に引きつけて支点をつくること
  • 大円筋は関節包に癒合せず肩甲下神経支配。腱板には含まれない
  • 小円筋=腋窩神経、大円筋=肩甲下神経。紛らわしい2筋は神経で切り分ける
比較表
停止支配神経腱板
棘上筋大結節(上部)肩甲上神経
棘下筋大結節(中部)肩甲上神経
小円筋大結節(下部)腋窩神経
肩甲下筋小結節肩甲下神経
大円筋小結節稜肩甲下神経×
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