学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ25A037

理由で解く 柔道整復師

QJ25A037 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問37
問題
二関節筋はどれか。
選択肢
1 縫工筋
2 ヒラメ筋
3 内側広筋
4 恥骨筋
解答
正解1(縫工筋)
解説

二関節筋は縫工筋である。股関節と膝関節の2つをまたいで走る。

二関節筋とは、起始から停止までの間に2つの関節を越える筋のことで、1つの筋が2か所の運動に同時に関わる。縫工筋は上前腸骨棘から起こり、大腿前面を内下方へたすき掛けに走って脛骨粗面の内側(鵞足)に停止するので、股関節では屈曲・外転・外旋、膝関節では屈曲・内旋を担う。人体で最も長い筋であり、あぐらの姿勢をつくる筋と説明されるのは、この二関節性で複数の動きが一度に起こるためである。ほかの代表例はハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋長頭)、大腿直筋、腓腹筋、上腕二頭筋など。判定に迷ったら「起始の骨」と「停止の骨」を挙げ、その間にいくつ関節があるか数えるとよい。

✓ 1. 正しい
縫工筋
起始は寛骨(上前腸骨棘)、停止は脛骨(鵞足)。その間に股関節と膝関節の2つがあるため二関節筋である。大腿神経支配。
✗ 2. 誤り
ヒラメ筋
脛骨・腓骨の後面から起こりアキレス腱として踵骨に停止するため、越える関節は足関節のみの単関節筋。同じ下腿三頭筋でも、大腿骨から起こる腓腹筋のほうは二関節筋である。
✗ 3. 誤り
内側広筋
大腿骨から起こり膝蓋骨を介して脛骨粗面に停止する単関節筋。大腿四頭筋のうち二関節筋なのは、下前腸骨棘から起こる大腿直筋だけである。
✗ 4. 誤り
恥骨筋
恥骨櫛から起こり大腿骨の恥骨筋線に停止する。越えるのは股関節のみで、股関節の屈曲・内転に働く単関節筋。
ポイント
  • 二関節筋=起始と停止の間に関節を2つはさむ筋
  • 縫工筋は上前腸骨棘→鵞足。股関節(屈曲・外転・外旋)と膝関節(屈曲・内旋)に働く
  • 下腿三頭筋は腓腹筋=二関節筋、ヒラメ筋=単関節筋で分かれる
  • 大腿四頭筋のうち二関節筋は大腿直筋のみ、広筋群は単関節筋
  • 判別は「起始の骨と停止の骨を言い、間の関節を数える」手順で行う
比較表
筋群二関節筋単関節筋
大腿前面大腿直筋、縫工筋内側広筋・外側広筋・中間広筋
大腿後面半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋長頭大腿二頭筋短頭
下腿後面腓腹筋ヒラメ筋
股関節周囲恥骨筋、腸腰筋、大殿筋
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