学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ25A038

理由で解く 柔道整復師

QJ25A038 解剖学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問38
問題
筋と神経支配の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 前脛骨筋-脛骨神経
2 腓腹筋浅腓骨神経
3 後脛骨筋-深腓骨神経
4 長腓骨筋浅腓骨神経
解答
正解4(長腓骨筋浅腓骨神経)
解説

正しい組合せは長腓骨筋—浅腓骨神経である。下腿は3つの区画に分かれ、区画ごとに担当神経が決まっている。

下腿の筋は前面・外側・後面の3区画に整理でき、前面(前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋)は深腓骨神経、外側(長腓骨筋・短腓骨筋)は浅腓骨神経、後面(腓腹筋・ヒラメ筋・膝窩筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋)は脛骨神経が支配する。総腓骨神経は腓骨頭の下で骨に接して回り込み、そこで深枝と浅枝に分かれるため、この部位の圧迫や骨折では下垂足(深腓骨神経=背屈不能)と外がえし障害(浅腓骨神経)が起こりうる。筋を1つずつ暗記するより「区画で束ねる」ほうが速く、臨床の障害像とも結び付く。

✓ 4. 正しい
長腓骨筋浅腓骨神経
長腓骨筋は外側区画の筋なので浅腓骨神経支配。足の外がえしと底屈に働き、腱は足底を横切って内側楔状骨・第1中足骨に停止し、足の横アーチを支える。
✗ 1. 誤り
前脛骨筋-脛骨神経
前脛骨筋は前面区画なので深腓骨神経支配。足の背屈と内がえしを担い、この神経が麻痺すると下垂足となる。
✗ 2. 誤り
腓腹筋浅腓骨神経
腓腹筋は後面区画なので脛骨神経支配。名前に「腓」が入るが腓骨神経ではない点に注意する。
✗ 3. 誤り
後脛骨筋-深腓骨神経
後脛骨筋は後面区画(深層)なので脛骨神経支配。足の底屈と内がえしに働き、内側縦アーチを支える。
ポイント
  • 下腿前面=深腓骨神経(背屈筋群)、外側=浅腓骨神経(外がえし筋)、後面=脛骨神経(底屈筋群)
  • 総腓骨神経は腓骨頸で深枝・浅枝に分岐し、この部位は圧迫損傷の好発点
  • 深腓骨神経麻痺=下垂足(背屈不能)、浅腓骨神経麻痺=外がえし障害
  • 「腓腹筋」「後脛骨筋」は名前に惑わされず脛骨神経支配と押さえる
  • 筋名は個別に覚えず、まず区画に振り分けてから神経を当てる
比較表
区画主な筋支配神経主な作用
前面前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋深腓骨神経背屈・伸展
外側長腓骨筋、短腓骨筋浅腓骨神経外がえし
後面浅層腓腹筋、ヒラメ筋脛骨神経底屈
後面深層後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋脛骨神経底屈・内がえし・趾屈曲
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