学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ25A022
理由で解く 柔道整復師
牽引直圧整復法は「長軸方向の牽引」と「骨折部への直圧」という2方向の力で行うため、骨片が長軸のまわりに回っている捻転(回旋)転位は矯正されにくい。よって1が該当する。
この整復法の手順は、まず遠位骨片を長軸方向に牽引して短縮転位を除去し骨折端を離開させ、次に突出している骨片へ直接指圧を加えて残る側方転位・屈曲転位を戻す、という流れである。ここで患部に加わっているのは長軸方向の力と、それに直交する側方への力の2つだけで、長軸まわりに骨片を回す回旋モーメントはどこにも生じない。そのため捻転転位は牽引しても直圧しても残ってしまい、戻すには遠位骨片を把持して回旋させ、中枢骨片の向きに合わせるという別の操作が必要になる。捻転が残ったまま癒合すると回旋変形治癒となり、前腕では回内・回外の制限、下肢では歩行時の足部の向きの異常として機能障害を残す。整復後は末梢の向き(前腕なら手掌の向き、下肢なら膝蓋骨と足部の向き)を健側や中枢骨片と見比べて、回旋が残っていないかを必ず確かめる。
| 転位 | 骨片のずれ方 | 牽引直圧整復法で戻るか | 主に働く操作 |
|---|---|---|---|
| 短縮転位 | 骨片が重なり長さが短くなる | 戻りやすい | 長軸方向の末梢牽引 |
| 側方転位 | 骨片が横にずれる | 戻りやすい | 牽引+骨折部への直圧 |
| 屈曲転位 | 骨片が角度をなす | 戻りやすい | 牽引で角度を減じ、凸側から直圧(骨折端を対向させられないものは屈曲整復法) |
| 捻転(回旋)転位 | 骨片が長軸のまわりに回る | 戻りにくい | 遠位骨片の回旋操作を追加して中枢骨片に合わせる |
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