学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ25A020
理由で解く 柔道整復師
小児の骨は骨膜が厚く強靱で、骨折しても骨膜が全周にわたって断裂しにくく、連続性が保たれることが多いのが特徴です。答えは1です。
小児の骨は有機質に富んで弾力があり、その周囲を厚い骨膜が筒のように包んでいます。そのため、骨が完全に断たれずに折れ曲がる若木骨折や、皮質が圧縮されて膨らむ竹節状(隆起)骨折といった不全骨折が起こりやすくなります。骨膜の連続性が保たれていれば骨折端が大きく離れにくく、しかもその骨膜自体の骨形成能が高いため、癒合は成人より速く進みます。さらに、成長軟骨板の働きと骨膜のリモデリングによって、骨軸のずれ(側方転位や、関節の運動方向に一致する軽度の屈曲転位)は成長とともに自家矯正されていきます。ただし何でも矯正されるわけではなく、ねじれ(捻転・回旋)転位は自家矯正されません。また骨端線を損傷すれば、長径の成長障害や進行性の変形を残す可能性があります。したがって、回旋転位は整復の段階で確実に戻し、骨端線損傷が疑われる場合は医療機関で画像評価を受けたうえで、経過を追って観察していくことが大切になります。
| 項目 | 小児骨折 | 成人骨折 |
|---|---|---|
| 骨膜 | 厚く強靱。骨折時も全周が断裂しにくく、連続性が保たれやすい | 薄く、骨折時に断裂しやすい |
| 多い骨折型 | 若木骨折・竹節状骨折(不全骨折) | 完全骨折 |
| 癒合 | 速い(骨膜の骨形成能が高い) | 遅い |
| 自家矯正 | 側方転位・軽度の屈曲転位は期待できる(回旋は不可) | ほとんど期待できない |
| 特有の問題 | 骨端線損傷による成長障害・変形 | 偽関節、遷延癒合 |
| 関節拘縮 | 残しにくい | 残しやすい |
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