学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ25A018

理由で解く 柔道整復師

QJ25A018 必修問題

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問18
問題
横骨折となるのはどれか。
選択肢
1 捻転骨折
2 裂離骨折
3 破裂骨折
4 剪断骨折
解答
正解4(剪断骨折)
解説

剪断力は骨の長軸に対して直角方向にずらす力なので、骨折線は骨軸に垂直に走り、横骨折となります。答えは4です。

骨折型は、加わった外力の向きから逆算して考えると丸ごと覚えずにすみます。ねじる力(捻転力)が働けば、骨は最も弱い方向に沿って裂けるため骨折線はらせん状に走ります。腱や靱帯が強く引っ張れば(牽引力)、その付着部が引きちぎられて裂離(剥離)骨折となり、骨片は小さく不整な形になります。骨軸方向に押しつぶす圧迫力が働けば、椎体の圧迫骨折や破裂骨折のように骨がつぶれ、粉砕状になります。これに対して剪断力は、骨の一方を固定したまま隣接部を横方向へずらす力で、ハサミで棒を切るときのようにずれの面に沿って骨が断たれるため、骨軸に垂直な横骨折になります。なお、屈曲力による骨折も凸側から横に亀裂が入るため横骨折の形をとりやすく、凹側に第3骨片(蝶形骨片)を伴うことがあります。

✓ 4. 正しい
剪断骨折
骨軸に直角方向のずれの力が働くため、その面に沿って骨が断たれ、骨軸に垂直な横骨折になります。
✗ 1. 誤り
捻転骨折
ねじれの力によって生じるらせん状骨折です。骨折線が骨の周囲を回るように長く走り、鋭い骨片端をつくります。横骨折にはなりません。
✗ 2. 誤り
裂離骨折
筋・腱・靱帯の強い牽引によって付着部が引き離される骨折です。骨片は小さく、骨折線は付着部の形に沿うため、骨軸に垂直な横骨折とは異なります。
✗ 3. 誤り
破裂骨折
骨軸方向の強い圧迫力による骨折で、椎体では骨片が周囲に押し出されるように破裂します。骨がつぶれる形であり、横に断たれる成り立ちとは異なります。
ポイント
  • 外力の向きから骨折型を導く:ねじれ→らせん状、牽引→裂離、圧迫→圧迫・破裂、剪断→横。
  • 剪断力は骨軸に直角にずらす力。ハサミで切るイメージ。
  • 屈曲力でも横骨折になりやすく、凹側に第3骨片を伴うことがある。
  • 直達外力では折れた部位に横骨折・粉砕骨折が生じやすい。
  • 骨折型が分かると、転位の方向や整復の方針も予測しやすくなる。
比較表
外力の種類力の向き生じる骨折型代表例
剪断力骨軸に直角にずらす横骨折直達外力による骨幹部骨折
屈曲力曲げる横骨折+第3骨片介達外力による骨幹部骨折
捻転力ねじるらせん状骨折下腿・上腕のねじれ受傷
牽引力引っ張る裂離(剥離)骨折上前腸骨棘裂離骨折、腱付着部骨折
圧迫力骨軸方向に押しつぶす圧迫骨折・破裂骨折椎体圧迫骨折、椎体破裂骨折
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