学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ24P103
理由で解く 柔道整復師

母指・示指・中指の背側の感覚障害は橈骨神経浅枝の領域で、上腕骨骨幹部骨折に伴う橈骨神経麻痺を示す。骨折部は肩関節外転位で保持し、下垂手に対して手関節は伸展位に保つ。正しい組合せは1。
上腕部の腫脹・変形とエックス線検査から上腕骨骨幹部の骨折が示唆され、受傷直後からの母指〜中指背側の感覚障害は、上腕骨後面の橈骨神経溝を走る橈骨神経が骨折によって牽引・圧迫されたことを意味する。骨幹部骨折の転位様式は三角筋付着部との位置関係で決まる。付着部より遠位(中央から遠位1/3、橈骨神経溝のある高さ)の骨折では、近位骨片が三角筋に引かれて外転位をとるため、遠位骨片をその向きに合わせる目的で肩関節を外転位に保持する(肘は約90度屈曲、前腕中間位)。同時に、橈骨神経麻痺による下垂手を放置すると手関節・手指の伸筋腱が引き伸ばされ、拘縮と機能障害を残すため、手関節を伸展位(コックアップ位)に保つ。骨折に伴う一次性の橈骨神経麻痺は自然回復が期待できることが多いが、判断は医師に委ね、固定後も感覚・運動の変化を追跡する。
| 骨折の高さ | 近位骨片 | 遠位骨片 | 固定時の肩の肢位 |
|---|---|---|---|
| 三角筋付着部より近位 | 大胸筋・広背筋・大円筋に引かれ内転 | 三角筋に引かれ外転・上方転位 | 内転位に近い肢位で合わせる |
| 三角筋付着部より遠位(橈骨神経溝の高さ) | 三角筋に引かれ外転 | 上腕二頭筋・上腕三頭筋に引かれ上方転位 | 外転位で合わせる |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。