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理由で解く 柔道整復師

QJ24P066 柔道整復理論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問66
問題
骨嚢腫による上腕骨骨折が起こりやすいのはどれか。
選択肢
1 骨頭部
2 近位骨幹端部
3 骨幹中央部
4 顆上部
解答
正解2(近位骨幹端部)
解説

単発性(単純性)骨嚢腫は小児・若年者の長管骨骨幹端に生じ、上腕骨近位骨幹端部が最多。壁の薄くなった部分が軽微な外力で折れる病的骨折が初発症状になりやすい。

単発性骨嚢腫は成長軟骨板のすぐ隣(骨幹端)に発生し、内部が液体で満たされた空洞となって皮質骨を内側から菲薄化させる。骨が長くなるにつれ嚢腫は相対的に骨幹側へ取り残されるように移動する。上腕骨近位と大腿骨近位が二大好発部位で、投球や軽い転倒など健常骨なら折れない程度の力で骨折する。小児が軽微な外力で上腕を骨折した場合は病的骨折を疑い、画像評価のため医師へ紹介する。

✓ 2. 正しい
近位骨幹端部
骨端線に接する海綿骨に富む部位で、単発性骨嚢腫の最好発部位。皮質が内側から薄くなるため、ここが病的骨折の起こる場所になる。
✗ 1. 誤り
骨頭部
骨頭(骨端部)は関節軟骨に覆われた部分で、単発性骨嚢腫が原発する部位ではない。骨端部の透亮像は別の病変を考える。
✗ 3. 誤り
骨幹中央部
嚢腫は成長に伴い骨幹方向へ移動していくが、発生の中心はあくまで骨幹端側。骨幹中央が初発部位となることは少ない。
✗ 4. 誤り
顆上部
上腕骨遠位の顆上部は小児の外傷性顆上骨折の好発部だが、骨嚢腫の好発部ではない。同じ「小児+上腕骨」でも成因が違う点を区別する。
ポイント
  • 単発性骨嚢腫の二大好発部位=上腕骨近位骨幹端・大腿骨近位骨幹端
  • それまで無症状で、病的骨折が初発症状となることが多い
  • 骨端線に接して発生し、成長とともに骨幹側へ移動する
  • 軽微な外力で折れた小児は病的骨折を疑い、医師へ紹介する
比較表
病変好発年齢好発部位
単発性骨嚢腫学童〜思春期上腕骨・大腿骨の近位骨幹端
動脈瘤様骨嚢腫10〜20歳代長管骨骨幹端、脊椎
内軟骨腫成人手の指骨
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