学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ24P068

理由で解く 柔道整復師

QJ24P068 柔道整復理論

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問68
問題
好発年齢と骨損傷の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 幼児期-腰椎圧迫骨折
2 思春期脛骨粗面裂離骨折
3 壮年期-上腕骨外科頸骨折
4 老年期腓骨疲労骨折
解答
正解2(思春期脛骨粗面裂離骨折)
解説

損傷は「その年代で最も弱い組織」に起こる。骨端核が未閉鎖の思春期は骨端部が弱点となり、大腿四頭筋の牽引で脛骨粗面が裂離する。

思春期は骨端線・骨端核が筋腱より弱いため、裂離骨折や骨端離開が起こる。骨が硬く筋力の大きい壮年期は骨幹部骨折や腱断裂が中心。骨量が落ちる老年期は海綿骨の多い部位(椎体、大腿骨近位、上腕骨近位、橈骨遠位)の脆弱性骨折が多い。疲労骨折は反復する運動量に依存するので、活動量の多い若年者に集中する。この対応を押さえれば組合せ問題は機械的に解ける。

✓ 2. 正しい
思春期脛骨粗面裂離骨折
脛骨粗面の骨端核が癒合する前に、ジャンプの着地や急な踏み切りで大腿四頭筋が強く収縮すると骨端核ごと裂離する。同じ年代で慢性の牽引が続けばオスグッド・シュラッター病となる。
✗ 1. 誤り
幼児期-腰椎圧迫骨折
腰椎圧迫骨折は骨粗鬆症を背景とする老年期の代表的損傷で、尻もちなど軽い外力で生じる。幼児の椎体は柔軟で、この組合せは合わない。
✗ 3. 誤り
壮年期-上腕骨外科頸骨折
上腕骨外科頸骨折は骨粗鬆症のある高齢女性が手や肘をついて転倒して起こす、老年期を代表する骨折である。
✗ 4. 誤り
老年期腓骨疲労骨折
疲労骨折は同じ動作の反復で生じ、走行量の多い学生・スポーツ選手に多い。腓骨では長距離走者の遠位部などが知られる。
ポイント
  • 損傷は「その年代で最も弱い組織」に起こると考える
  • 思春期=骨端核・骨端線 → 裂離骨折、骨端離開
  • 老年期=骨粗鬆化した海綿骨 → 椎体圧迫骨折、上腕骨外科頸、大腿骨頸部、橈骨遠位端
  • 疲労骨折=反復負荷 → 若年スポーツ選手
比較表
年代弱い組織代表的損傷
幼小児期骨膜が厚く骨は柔軟若木骨折、肘内障
思春期骨端核・骨端線脛骨粗面裂離骨折、上前腸骨棘裂離骨折
青壮年期骨より靱帯・腱骨幹部骨折、靱帯損傷、疲労骨折
老年期骨粗鬆化した海綿骨椎体圧迫骨折、大腿骨頸部骨折、上腕骨外科頸骨折
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