学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ24P069
理由で解く 柔道整復師
脂肪塞栓症候群は受傷後12〜72時間に、呼吸不全・中枢神経症状・点状出血を主症状として現れる。選択肢のうち異常値は脈拍110/分だけで、頻脈は診断基準の副症状にあたる。
大腿骨のように海綿骨の多い長管骨が折れると、骨髄の脂肪滴が破れた静脈から流入して肺や脳の細血管を閉塞する。さらに遊離脂肪酸が血管内皮を傷害するため、単なる塞栓にとどまらず炎症性の肺障害を起こす。Gurd(Gurd & Wilson)の基準は3層に整理されており、主症状が呼吸不全・中枢神経症状・点状出血(前胸部・腋窩・結膜)、副症状が頻脈・発熱・網膜変化・黄疸・乏尿、検査所見が低酸素血症・貧血・血小板減少である。頻脈は早期から出るサインなので、バイタルサインの変化に気づいたら酸素化と意識状態を確認し、直ちに医師へ引き継ぐ。
| 項目 | 本症例の値 | 脂肪塞栓を疑う所見(該当区分) |
|---|---|---|
| 体温 | 36.4℃(正常) | 38℃を超える発熱(副症状・必発ではない) |
| 呼吸数 | 14/分(正常) | 頻呼吸・呼吸不全(主症状) |
| 脈拍 | 110/分(頻脈) | 頻脈(副症状) |
| 出血斑 | 骨折部周囲(外傷由来) | 前胸部・腋窩・結膜の点状出血(主症状) |
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