学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §18 主要な疾患 腎・尿路疾患 / QJ24P040
理由で解く 柔道整復師
慢性腎不全で血清中に低下するのはカルシウム。腎でのビタミンD活性化が落ちて腸管からの吸収が減り、同時に高リン血症がカルシウムを下げるためである。
腎臓は老廃物の排泄だけでなく、内分泌と代謝も担っている。糸球体濾過量が下がると、リン、カリウム、尿素窒素、クレアチニン、尿酸などが排泄されずに血中へ蓄積する。一方で近位尿細管でのビタミンD活性化(1α水酸化)が障害されるため活性型ビタミンDが減り、腸管でのカルシウム吸収が低下する。さらに高リン血症がカルシウムと結合して血清カルシウムを押し下げる。この低カルシウム血症は副甲状腺ホルモンの分泌を刺激し続け、二次性副甲状腺機能亢進症から骨がもろくなる腎性骨異栄養症へ進む。ほかにエリスロポエチン産生低下による腎性貧血、酸排泄障害による代謝性アシドーシスも起こる。透析患者では骨がもろくなっているため、強い外力を伴う手技は避ける配慮が要る。
| 項目 | 変化 | 理由 |
|---|---|---|
| カルシウム | 低下 | 活性型ビタミンD低下、高リン血症 |
| リン | 上昇 | 尿中排泄の低下 |
| カリウム | 上昇 | 尿中排泄の低下 |
| クレアチニン・BUN | 上昇 | 糸球体濾過量の低下 |
| ヘモグロビン | 低下 | エリスロポエチン産生低下(腎性貧血) |
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