学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §17 主要な疾患 膠原病 / QJ34P041
理由で解く 柔道整復師
強皮症では食道の平滑筋が線維化して蠕動が低下するため、嚥下障害を生じる。疾患と症状の組合せとして正しいのはこの組である。
膠原病の症状は「どの臓器のどの組織が主戦場になるか」で決まると考えると整理しやすい。強皮症は皮膚と内臓の線維化を本態とし、手指から始まる皮膚硬化、レイノー現象、指尖部潰瘍に加えて、食道(とくに下部の平滑筋層)の線維化により蠕動が弱まるため、つかえ感や胸やけ、逆流を伴う嚥下障害が高頻度でみられる。肺線維症や腎クリーゼも重要な内臓病変である。これに対しベーチェット病は口腔内アフタ性潰瘍・外陰部潰瘍・ぶどう膜炎・結節性紅斑を四主徴とする全身の炎症性疾患、関節リウマチは滑膜炎による朝のこわばりと手指を中心とした対称性多関節炎、多発性筋炎は体幹に近い近位筋の筋力低下と筋痛を主体とする。強皮症の患者に接するときは、逆流を避けるため食後すぐに強い前屈位や臥位をとらせない、レイノー現象に配慮して手指と全身を保温する、といった配慮を行い、嚥下時のむせや体重減少があれば主治医への報告を促す。
| 疾患 | 主に侵される組織 | 代表的な症状 |
|---|---|---|
| 強皮症 | 皮膚・内臓の結合組織(線維化) | 皮膚硬化、レイノー現象、嚥下障害、肺線維症 |
| ベーチェット病 | 全身の血管・粘膜 | 口腔内アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、ぶどう膜炎、結節性紅斑 |
| 関節リウマチ | 滑膜 | 朝のこわばり、対称性多関節炎、関節変形 |
| 多発性筋炎 | 骨格筋 | 近位筋の筋力低下、筋痛、CK上昇 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。