学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §17 主要な疾患 膠原病 / QJ33P040

理由で解く 柔道整復師

QJ33P040 一般臨床医学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問40
問題
全身性エリテマトーデスで誤っているのはどれか。
選択肢
1 高熱をきたす。
2 顔面の紅斑がみられる。
3 臓器障害は腎臓に多い。
4 60代の女性に好発する。
解答
正解4(60代の女性に好発する。)
解説

全身性エリテマトーデスは20〜40歳代の若い女性に好発する。「60代の女性に好発する」とした4が誤りである。

全身性エリテマトーデスは、抗核抗体をはじめとする自己抗体と免疫複合体が全身の臓器に炎症を起こす自己免疫疾患である。エストロゲンの関与が想定されており、患者の約9割が女性で、発症年齢は生殖年齢に集中する。発熱・全身倦怠感・関節痛といった全身症状に加え、蝶形紅斑・円板状皮疹・光線過敏症・口腔内潰瘍などの皮膚粘膜症状、そして予後を左右するループス腎炎が問題になる。寛解と増悪を繰り返し、日光曝露・感染・妊娠・手術などが増悪の契機となるため、日焼け対策と感染予防が生活指導の要点になる。

✗ 1. 正しい記述(=設問の答えではない)
高熱をきたす。
発熱は最も頻度の高い全身症状の一つで、活動期には38℃以上の発熱をみることがある。全身倦怠感・体重減少を伴う。
✗ 2. 正しい記述(=設問の答えではない)
顔面の紅斑がみられる。
両頬から鼻背にかけて広がる蝶形紅斑が特徴的で、日光曝露で誘発・増悪する。円板状皮疹もみられる。
✗ 3. 正しい記述(=設問の答えではない)
臓器障害は腎臓に多い。
ループス腎炎は高頻度にみられ、蛋白尿・血尿から腎不全に至ることもあり、予後を大きく左右する。定期的な尿検査で早期に把握する。
✓ 4. これが誤り(=設問の答え)
60代の女性に好発する。
好発するのは20〜40歳代の妊娠可能年齢の女性で、男女比はおよそ1対9。60代が好発年齢という記述は誤っている。
ポイント
  • SLEは20〜40歳代の女性に好発。男女比は約1:9。
  • 主症状は発熱・全身倦怠感・関節痛、蝶形紅斑・光線過敏症、ループス腎炎。
  • 臓器障害では腎(ループス腎炎)が予後を左右する。
  • 自己抗体は抗核抗体、抗DNA抗体、抗Sm抗体など。
  • 増悪因子は日光曝露・感染・妊娠・手術。遮光と感染予防を具体的に指導する。
比較表
項目全身性エリテマトーデス関節リウマチ
好発年齢20〜40歳代30〜50歳代
男女比約1:9約1:3〜4
主症状発熱、蝶形紅斑、光線過敏、関節痛、ループス腎炎対称性の多関節炎、朝のこわばり
関節破壊通常きたさない骨びらん・変形をきたす
主な自己抗体抗核抗体、抗DNA抗体、抗Sm抗体リウマトイド因子、抗CCP抗体
増悪因子日光曝露、感染、妊娠・出産、手術
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