学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §2 診察各論 医療面接 / QJ24P039

理由で解く 柔道整復師

QJ24P039 一般臨床医学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午後 問39
問題
医療面接の方法で誤っているのはどれか。
選択肢
1 最初に互いに自己紹介を行う。
2 聴き取りは主訴から始める。
3 患者には厳格な態度で接する。
4 患者の話について共感の態度をとる。
解答
正解3(患者には厳格な態度で接する。)
解説

医療面接で「厳格な態度」は適切でない。患者が話しやすい雰囲気をつくることが正確な情報収集と信頼関係の土台なので、受容的・共感的な態度で接する。

医療面接の目的は、正確な情報を得ること、信頼関係(ラポール)を築くこと、そして患者の理解と行動を支えることの3つである。導入では互いに自己紹介し、目的と所要時間を伝え、プライバシーへの配慮を示す。聴取は「今日はどうされましたか」といった開かれた質問で主訴から始め、患者の言葉を遮らずに聴く。ひととおり語ってもらったうえで、発症時期・部位・性状・増悪寛解因子・随伴症状などを閉じた質問で絞り込む。うなずき、相づち、視線の合わせ方、要約して確認する作業を重ね、患者の感情には言葉にして共感を返す。この積み重ねが、言い出しにくい症状や生活背景を引き出すことにつながる。

✓ 3. これが答え(誤っている=不適切な態度)
患者には厳格な態度で接する。
威圧的・厳格な態度は患者を萎縮させ、症状や生活背景の申告を妨げてしまう。目線の高さを合わせ、受容的・共感的な姿勢で話しやすい環境をつくることが求められる。この記述が誤りであり、本問の答え。
✗ 1. 答えではない(適切な方法)
最初に互いに自己紹介を行う。
誰が何のために話を聴くのかを明らかにすることは、信頼関係を築く第一歩である。
✗ 2. 答えではない(適切な方法)
聴き取りは主訴から始める。
患者が最も困っていることから開かれた質問で聴き始め、そこから経過へ掘り下げていくのが基本の流れである。
✗ 4. 答えではない(適切な方法)
患者の話について共感の態度をとる。
感情を受け止めて言葉で返すことで患者は安心して話せるようになり、結果として得られる情報の質も高まる。
ポイント
  • 医療面接の目的=情報収集・信頼関係(ラポール)の構築・患者の理解と行動の支援
  • 導入では自己紹介、目的と所要時間の説明、プライバシーへの配慮
  • 開かれた質問で主訴から始め、その後に閉じた質問で絞り込む
  • 受容・共感・傾聴の態度をとり、要約して確認する
  • 専門用語を避け、患者の言葉づかいに合わせて説明する
比較表
質問の型使いどころ
開かれた質問「今日はどうされましたか」面接の導入、主訴を自由に語ってもらう
閉じた質問「痛みは夜に強くなりますか」情報を絞り込み、鑑別を進める段階
中立的な質問「それからどうなりましたか」話の流れを妨げずに続きを促す
誘導的な質問「痛みはないですよね」回答を歪めるため避ける
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