学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §8 免疫異常・アレルギー / QJ24A105
理由で解く 柔道整復師
シェーグレン症候群では、唾液腺・涙腺にリンパ球が浸潤して腺房細胞が破壊・萎縮する。したがって「唾液腺の腺房細胞萎縮」が正しい。
シェーグレン症候群は外分泌腺を標的とする自己免疫疾患で、中年女性に好発する。組織学的には、唾液腺・涙腺の導管周囲にリンパ球(主にT細胞)が密に浸潤し、その結果として分泌の主役である腺房細胞が破壊されて萎縮する。分泌液が減るため、乾燥性角結膜炎(ドライアイ、異物感・眼精疲労)と口腔乾燥(ドライマウス、う蝕の多発、嚥下困難、味覚低下)が生じる。血清では抗SS-A(Ro)抗体・抗SS-B(La)抗体が高頻度に陽性となり、診断には口唇小唾液腺生検やシルマー試験、ガムテスト・サクソンテストが用いられる。単独で発症する一次性のほか、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど他の膠原病に合併する二次性もあるため、他の膠原病の所見と混同しないよう整理しておきたい。
| 疾患 | 主な標的 | 特徴的な組織所見 | 代表的な自己抗体 |
|---|---|---|---|
| シェーグレン症候群 | 唾液腺・涙腺 | リンパ球浸潤と腺房細胞萎縮 | 抗SS-A/抗SS-B |
| 橋本病 | 甲状腺 | 慢性リンパ球性甲状腺炎 | 抗TPO・抗サイログロブリン |
| 多発性筋炎・皮膚筋炎 | 骨格筋 | 近位筋の炎症・萎縮 | 抗Jo-1 |
| 関節リウマチ | 関節滑膜 | 増殖性滑膜炎(パンヌス) | リウマトイド因子、抗CCP抗体 |
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