学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §7 炎症 / QJ34A124
理由で解く 柔道整復師
急性炎症の場に真っ先に集まってくるのは好中球です。浸潤している細胞の顔ぶれを見れば、その炎症が急性か慢性かを見分けられます。
炎症は、血管反応(拡張と透過性亢進)→滲出→細胞浸潤→修復という順で進みます。組織損傷や細菌感染が起こると、数時間以内に好中球が血管内皮に接着し(ローリングと接着)、内皮の間を通り抜けて(遊走)ケモカインの濃度勾配に沿って病巣へ集まり、細菌を貪食して活性酸素と加水分解酵素で殺菌します。膿は、この役目を終えた好中球と壊れた組織、細菌が混ざったものです。好中球の寿命は短いため、炎症が数日を超えて続くと主役はマクロファージ、リンパ球、形質細胞に移り、線維芽細胞による線維化を伴う慢性炎症の像になります。好中球が目立てば急性、リンパ球・形質細胞・マクロファージが目立てば慢性という読み方が基本です。
| 項目 | 急性炎症 | 慢性炎症 |
|---|---|---|
| 主な浸潤細胞 | 好中球 | リンパ球、形質細胞、マクロファージ |
| 経過 | 数時間〜数日 | 数週間〜年単位 |
| 血管反応 | 拡張・透過性亢進が著明、滲出が目立つ | 目立たない |
| 組織の変化 | 滲出液・膿の貯留 | 線維化、肉芽腫、瘢痕 |
| 代表例 | 急性虫垂炎、蜂窩織炎 | 結核、関節リウマチ、慢性胃炎 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。