学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §7 体温とその調節 / QJ24A071
理由で解く 柔道整復師
緊張や不安で生じる精神性発汗は、手掌・足底・腋窩に強く現れます。なかでも手掌は代表的な部位です。
発汗は3種類に分けて整理します。体温上昇に応じて全身から起こる温熱性発汗、精神的な緊張や情動によって起こる精神性発汗、酸味や辛味の刺激で顔面に起こる味覚性発汗です。温熱性発汗は視床下部の体温調節中枢が司令塔で、体表からの気化熱で体温を下げる目的をもちます。これに対し精神性発汗は大脳皮質や大脳辺縁系からの入力で起こり、体温調節とは無関係です。刺激後わずか数秒で始まり、刺激が去ると速やかに止まるのが特徴です。手掌・足底が濡れると摩擦が増して物をつかみやすくなるため、危険に対処するうえで有利だったと考えられています。手掌と足底は温熱性発汗がほとんど起こらない一方、精神性発汗が最も顕著という対比で覚えると確実です。
| 種類 | 主な部位 | 刺激・中枢 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 温熱性発汗 | 全身(手掌・足底を除く) | 体温上昇・視床下部 | 体温を下げる |
| 精神性発汗 | 手掌・足底・腋窩 | 緊張・情動・大脳皮質と辺縁系 | 体温調節とは無関係 |
| 味覚性発汗 | 顔面(額・鼻・口の周囲) | 辛味・酸味などの味覚刺激 | 体温調節とは無関係 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。