学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ24A068
理由で解く 柔道整復師
肺胞と毛細血管の間のガス交換は、分圧の差に従って分子が高い方から低い方へ移動する拡散によって行われます。エネルギーを使わない受動的な移動です。
肺胞気の酸素分圧は約100mmHg、肺動脈を流れてきた静脈血の酸素分圧は約40mmHgです。この差が駆動力となり、酸素は肺胞から血液へ拡散します。二酸化炭素は逆に血液側(約46mmHg)が肺胞側(約40mmHg)より高いため、血液から肺胞へ拡散します。拡散を隔てる呼吸膜は肺胞上皮・基底膜・毛細血管内皮からなり、厚さは1マイクロメートル未満と非常に薄く、しかも肺胞の総表面積は極めて広いため、短い接触時間でも十分な交換が可能です。肺水腫や間質性肺炎で膜が厚くなると拡散が妨げられ、低酸素血症の原因となります。肺胞気と血液の酸素分圧の差(約100mmHgと約40mmHg)がどちら向きかを押さえれば、移動様式は拡散だと判断できます。
| 移動様式 | 駆動力 | 移動するもの | 体内の代表例 |
|---|---|---|---|
| 拡散 | 濃度差・分圧差 | ガス・小分子 | 肺胞と血液の間のガス交換 |
| 浸透 | 浸透圧の差 | 水(溶媒) | 細胞内外の水の移動 |
| ろ過 | 静水圧の差 | 水と溶質 | 腎糸球体での原尿生成 |
| 分泌 | 細胞の能動的な働き | 細胞がつくった物質 | 消化液・ホルモンの放出 |
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