学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §4 呼吸 / QJ24A067

理由で解く 柔道整復師

QJ24A067 生理学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問67
問題
最大吸気位から呼気として吐き出しうる最大の空気量はどれか。
選択肢
1 残気量
2 肺活量
3 肺胞換気量
4 機能的残気量
解答
正解2(肺活量)
解説

最大まで息を吸い込んだ位置から、限界まで吐き出せる空気の量が肺活量です。予備吸気量・1回換気量・予備呼気量の合計にあたります。

肺気量は「吐き出せる量」と「吐き出せない量」に大別すると整理しやすくなります。安静時に出入りする空気が1回換気量(約500mL)、そこからさらに吸える分が予備吸気量、安静呼気位からさらに吐ける分が予備呼気量です。この3つを足したものが肺活量で、成人男性でおよそ3000〜4000mLです。どんなに強く息を吐いても肺と気道には空気が残り、これが残気量です。肺活量と残気量を合わせたものが全肺気量になります。肺活量はスパイロメーターで測定でき、拘束性換気障害では低下します。名称と定義を図と対応させながら覚えるのが近道です。

✓ 2. 正しい
肺活量
最大吸気位から最大呼気位まで吐き出した量そのものです。予備吸気量+1回換気量+予備呼気量に等しく、設問の定義と完全に一致します。
✗ 1. 誤り
残気量
最大限に息を吐き切ってもなお肺内に残る空気の量です。吐き出すことができないため、スパイロメーターでは直接測れません。
✗ 3. 誤り
肺胞換気量
1回換気量から死腔量(約150mL)を引いた分が実際にガス交換に関わり、これに呼吸数を掛けたものが肺胞換気量です。安静時でおよそ4L/分となり、最大量を表すものではありません。
✗ 4. 誤り
機能的残気量
安静呼気位で肺内に残っている量で、予備呼気量+残気量です。呼吸のたびに肺胞気の組成が急変しないための緩衝役を果たします。
ポイント
  • 肺活量=予備吸気量+1回換気量+予備呼気量。最大吸気位から吐き切れる量。
  • 全肺気量=肺活量+残気量。残気量は吐き出せないため直接測定できない。
  • 機能的残気量=予備呼気量+残気量(安静呼気位で残る量)。
  • 肺胞換気量=(1回換気量−死腔量)×呼吸数。1回あたりの有効換気量は約500−150=350mLで、安静時はおよそ4L/分。
  • 1回換気量は約500mL、成人の肺活量はおよそ3000〜4000mL。
比較表
用語定義吐き出せるか
1回換気量安静時の1回の呼吸で出入りする量(約500mL)吐き出せる
予備吸気量安静吸気位からさらに吸える量吐き出せる
予備呼気量安静呼気位からさらに吐ける量吐き出せる
肺活量上記3つの合計吐き出せる
残気量最大呼気後も肺に残る量吐き出せない
機能的残気量予備呼気量+残気量一部のみ
全肺気量肺活量+残気量一部のみ
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