学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ24A053
理由で解く 柔道整復師

尾状核は側脳室に沿ってC字状に走る核で、とくに頭部が側脳室前角の外側壁を内側へ膨隆させるのが最大の目印である。この条件を満たす灰白質が尾状核であり、本問の正答はb である。
大脳基底核のうち、尾状核と被殻を合わせて線条体という。両者は発生的には一つの塊で、内包前脚に貫かれて分かれるが、下方(前下部)では連続している。被殻と淡蒼球を合わせたものがレンズ核で、これは内包の外側に位置する。したがって断面の種類にかかわらず、内包(レンズ核の内側を走る白質帯)を境界線として、「内包より内側で側脳室に接する灰白質=尾状核」「内包より外側の三角形の塊=レンズ核(外側が被殻、内側が淡蒼球)」と読み分けられる。なお内包の見え方は断面で異なり、水平断ではV字(ハの字)に折れ曲がった白質帯として見えるが、前頭断では尾状核・視床(内側)とレンズ核(外側)の間を斜走する帯として現れる。形は違っても「内包より内側か外側か」で切り分けるという判定基準は共通である。視床は内包後脚の内側にあり、尾状核と視床はいずれも内包より内側に位置する(尾状核頭部は前脚の内側、視床は後脚の内側で、内包の膝の内側を挟んで前後に並ぶ)。尾状核体と視床を境しているのは終線条・視床線条体溝であって内包ではなく、内包後脚が隔てているのは視床(内側)とレンズ核(外側)である点に注意したい。尾状核は頭・体・尾に分かれ、尾部は側脳室下角の天井に沿って側頭葉へ回り込み、扁桃体の近くまで戻ってくる。
| 構造 | 内包との位置関係 | 接する脳室・目印 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 尾状核 | 内側(前脚の内側) | 側脳室に沿ってC字状に走る/前角の外側壁を膨隆させる | 線条体(+被殻) |
| レンズ核(被殻+淡蒼球) | 外側 | 内包の外側にある三角形の塊 | 大脳基底核 |
| 被殻 | 外側(レンズ核の外側部) | 外包・前障の内側 | 線条体/レンズ核 |
| 淡蒼球 | 外側(被殻の内側) | 内包に接する三角形の内側部 | レンズ核 |
| 視床 | 内側(後脚の内側)/後脚を挟んでレンズ核と向かい合う | 第三脳室に面し、後方寄り。尾状核体とは終線条・視床線条体溝で境される | 間脳 |
| 前障 | 外側(レンズ核の外側) | 外包と最外包に挟まれる薄板 | 終脳 |
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