学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ24A054

理由で解く 柔道整復師

QJ24A054 解剖学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問54
問題
外側膝状体が中継核となるのはどれか。
選択肢
1 触覚
2 痛覚
3 聴覚
4 視覚
解答
正解4(視覚)
解説

外側膝状体は視覚路の中継核である。網膜→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→後頭葉鳥距溝周囲(一次視覚野)という経路の途中にある。

視床は感覚情報を大脳皮質へ送り出す関所で、感覚の種類ごとに担当する核が決まっている。視覚は外側膝状体、聴覚は内側膝状体、体性感覚(触覚・圧覚・痛覚・温度覚)は後外側腹側核(VPL、顔面はVPM)が受け持つ。「外側は視覚、内側は聴覚」と対で覚え、外側膝状体からは視放線が後頭葉へ、内側膝状体からは聴放線が側頭葉の横側頭回(Heschl回)へ向かうとつなげておくと取り違えにくい。なお嗅覚だけは視床を経由せず、嗅索から直接嗅皮質へ入るという例外がある。

✓ 4. 正しい
視覚
視索の線維の大部分は視床の外側膝状体で二次ニューロンに乗り換え、視放線となって後頭葉の一次視覚野(鳥距溝周囲)へ達する。外側膝状体は視床後端の下外側に突出する隆起として観察される。
✗ 1. 誤り
触覚
識別性の触覚・深部感覚は後索を上行し、延髄の後索核で乗り換えて内側毛帯となり、視床の後外側腹側核(VPL)で中継されて中心後回へ達する。膝状体は経由しない。
✗ 2. 誤り
痛覚
痛覚・温度覚は脊髄後角で乗り換えて反対側へ交叉し、外側脊髄視床路として上行して視床のVPLで中継される(顔面は三叉神経系からVPMへ)。これも膝状体ではない。
✗ 3. 誤り
聴覚
聴覚の中継核は内側膝状体である。蝸牛神経核→上オリーブ核→外側毛帯→下丘→内側膝状体→聴放線→横側頭回と進む。外側と内側を取り違えやすいので、視覚=外側とセットで確認する。
ポイント
  • 外側膝状体=視覚の中継核。視索→外側膝状体→視放線→後頭葉鳥距溝周囲。
  • 内側膝状体=聴覚の中継核。→聴放線→側頭葉の横側頭回(Heschl回)。
  • 触覚・痛覚・温度覚などの体性感覚は視床の後外側腹側核(VPL)、顔面は後内側腹側核(VPM)。
  • 視床は感覚の関所。ただし嗅覚だけは視床を経由せず直接嗅皮質へ入る。
  • 中脳の上丘(視覚反射)・下丘(聴覚路の中継)と膝状体の対応もあわせて押さえる。
比較表
感覚視床の中継核投射先(一次感覚野)
視覚外側膝状体後頭葉・鳥距溝周囲
聴覚内側膝状体側頭葉・横側頭回(Heschl回)
体性感覚(体幹・四肢)後外側腹側核(VPL)中心後回
体性感覚(顔面)後内側腹側核(VPM)中心後回(外側下部)
嗅覚視床を経由しない嗅皮質(梨状葉など)
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