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理由で解く 柔道整復師

QJ24A050 解剖学

出典:第24回柔道整復師国家試験(2016)午前 問50
問題
正しいのはどれか。
選択肢
1 腎門には腎動脈、腎静脈、尿管がある。
2 腎小体は近位尿細管、ヘンレのワナ、遠位尿細管からなる。
3 尿管は前立腺を通る。
4 膀胱の上面を膀胱三角という。
解答
正解1(腎門には腎動脈、腎静脈、尿管がある。)
解説

腎門は腎動脈・腎静脈・尿管(腎盂)が出入りする門であり、正しいのは 1 である。

腎臓はソラマメ形をした後腹膜器官で、内側縁のくぼみを腎門という。ここを腎動脈・腎静脈・尿管(腎盂)が出入りし、さらにリンパ管と神経も通る。並び方には決まりがあり、前から順に腎静脈 → 腎動脈 → 尿管(腎盂)で、頭文字をとって「V・A・U」と覚えると画像を見るときにも役立つ。腎門の奥は腎洞という空間で、腎杯や腎盂、脂肪組織が入っている。泌尿器の問題では、①ネフロンの構成(腎小体=糸球体+ボウマン嚢、尿細管=近位尿細管+ヘンレのワナ+遠位尿細管)、②尿管と尿道の違い、③膀胱三角の位置、の3点が繰り返し問われる。この設問はまさにその3点を誤りの選択肢に並べたものなので、各選択肢を正しい文に直して書き写すと、そのまま要点整理になる。

✓ 1. 正しい
腎門には腎動脈、腎静脈、尿管がある。
腎臓の内側縁のくぼみで、腎動脈・腎静脈・尿管(腎盂)に加えてリンパ管・神経が出入りする。前方から順に腎静脈・腎動脈・尿管の並びとなる。
✗ 2. 誤り
腎小体は近位尿細管、ヘンレのワナ、遠位尿細管からなる。
これは尿細管の構成である。腎小体は糸球体とボウマン嚢からなり、腎小体と尿細管を合わせたものがネフロン(腎単位)。「腎小体でつくり、尿細管で仕上げる」と役割で覚えると取り違えない。
✗ 3. 誤り
尿管は前立腺を通る。
前立腺を貫くのは尿道(尿道前立腺部)である。尿管は腎盂から後腹膜を下行し、膀胱底の後外側で膀胱壁を斜めに貫いて尿管口に開く。この斜めの走行が、膀胱内圧が上がったときに尿管を圧迫して逆流を防ぐ弁の働きをする。
✗ 4. 誤り
膀胱の上面を膀胱三角という。
膀胱三角は膀胱底(後下部)の内面で、左右の尿管口内尿道口の3点を結ぶ三角形の領域を指す。粘膜が筋層に固く結合しており、膀胱が伸び縮みしてもヒダができず平滑なままなのが特徴である。膀胱の上面は腹膜におおわれている。
ポイント
  • 腎門を通るのは腎動脈・腎静脈・尿管(腎盂)+リンパ管・神経。前からV(静脈)→A(動脈)→U(尿管)
  • ネフロン=腎小体(糸球体+ボウマン嚢)+尿細管(近位尿細管・ヘンレのワナ・遠位尿細管)
  • 前立腺を貫くのは尿道。尿管は膀胱壁を斜めに貫いて尿管口に開き、これが逆流防止弁になる。
  • 膀胱三角=左右の尿管口+内尿道口を結ぶ膀胱底内面の三角。粘膜ヒダがなく平滑。
  • 腎臓は後腹膜器官で、右腎は肝臓に押されて左腎より約半椎体分低い。
比較表
用語正しい内容
腎門腎静脈・腎動脈・尿管(腎盂)などが出入りするくぼみ
腎小体糸球体+ボウマン嚢(原尿をつくる)
尿細管近位尿細管+ヘンレのワナ+遠位尿細管(再吸収・分泌)
尿管腎盂→膀胱底を斜めに貫き尿管口へ(前立腺は通らない)
尿道男性では前立腺部・膜様部・海綿体部に分かれる
膀胱三角左右の尿管口と内尿道口を結ぶ膀胱底内面の三角
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