学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ24A023
理由で解く 柔道整復師
顎関節前方脱臼では下顎頭が関節結節を越えて前方に移り、口を開けたまま閉じられなくなります。下顎全体が前下方へ押し出されるため顔は長くなり、頬部は平坦にみえます。
あくびや大笑い、歯科治療などで大きく開口したときに、下顎頭が関節結節を乗り越えます。ここで下顎頭を前方へ引くのは外側翼突筋(下頭)で、そこへ咬筋・側頭筋といった閉口筋の反射性攣縮による挙上力が加わるため、下顎頭は関節結節の前方に押し上げられたまま固定され、自力では戻れなくなります。下顎窩が空になるので耳の前方に陥凹を触れ、下顎が前下方に転位した結果、顔貌は長く、頬部は張りを失って扁平にみえます。両側性では下顎が前方へ突出して上下の前歯が咬み合わず(開咬)、流涎や言語障害を伴います。片側性ではオトガイが健側へ偏位します。いずれも閉口させようとすると弾力のある抵抗があり、力を抜くと開口位に戻ります。
| 項目 | 両側性前方脱臼 | 片側性前方脱臼 |
|---|---|---|
| 下顎の位置 | 正中を保ったまま前突 | オトガイが健側へ偏位 |
| 咬合 | 開咬(前歯が咬み合わない) | 患側でとくに咬合できない |
| 耳前部 | 両側に陥凹 | 患側のみ陥凹 |
| 共通所見 | 開口位で弾発性固定、閉口不能、頬部は扁平、流涎・言語障害 | |
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