学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ24A022
理由で解く 柔道整復師
長期臥床では下腿の筋ポンプが働かず、静脈血が滞ります。その代表的な合併症が深部静脈血栓症で、肺血栓塞栓症の原因になります。
血栓ができる条件はウィルヒョウの3徴(血流の停滞・血管内皮の障害・血液凝固能の亢進)です。臥床はこのうち「血流の停滞」を直接つくり出し、脱水や術後の凝固亢進が重なると下肢の深部静脈に血栓が形成されます。腓腹部の腫脹・熱感・把握痛、足関節背屈で腓腹部が痛むホーマンズ徴候などがみられ、血栓が遊離して肺動脈を閉塞すれば突然の呼吸困難・胸痛・ショックをきたします。ほかの3つはいずれも外傷そのものに伴う急性の病態で、臥床期間の長さとは結びつきません。予防は早期離床、足関節の自動底背屈運動、弾性ストッキング、十分な水分摂取です。
| 病態 | 主な誘因 | 起こる時期 | キーワード |
|---|---|---|---|
| 深部静脈血栓症 | 長期臥床・不動 | 臥床が続くほど増加 | 腓腹部の腫脹・把握痛、肺血栓塞栓症 |
| 挫滅症候群 | 四肢の長時間圧迫 | 圧迫を解除した直後 | 高カリウム血症、ミオグロビン尿、急性腎不全 |
| 脂肪塞栓症 | 長管骨・骨盤骨折 | 受傷後24〜72時間 | 呼吸障害・意識障害・点状出血 |
| 区画症候群 | 骨折、きつい固定 | 受傷・固定後の数時間〜48時間 | 他動伸張痛、しびれ、固定の解除 |
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