学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ24A021
理由で解く 柔道整復師
脱臼の整復は「早いほどやさしい」。時間が経つほど筋の攣縮と組織の器質化で整復路がふさがれるため、新鮮脱臼は早期整復が原則です。
脱臼した直後は、関節周囲の筋がまだ完全には攣縮しておらず、関節包の裂け目(脱臼路)も開いたままなので、比較的小さな力で骨頭をもとの道すじに戻せます。ところが数時間から数日たつと、疼痛による反射性の筋攣縮が強まり、関節内の血腫や関節包の裂け目が器質化して整復路をふさぎます。さらに骨頭が関節外にとどまり続けると、関節軟骨は滑液からの栄養を受けられずに変性し、神経・血管の圧迫が長引けば麻痺や循環障害を残します。整復は脱臼が起こった経路を逆にたどるのが原則で、関節面が完全に適合するまで戻します。
| 項目 | 新鮮脱臼 | 陳旧性脱臼 |
|---|---|---|
| 時期の目安 | 受傷直後〜数日 | おおむね3週以上経過 |
| 局所の状態 | 筋攣縮・腫脹・血腫が主体 | 瘢痕化と癒着、関節窩が線維組織で充填 |
| 徒手整復 | 可能(早期ほど容易) | 困難 |
| とるべき対応 | 早期に整復し固定、医師へつなぐ | 医師に紹介し観血的整復を含め検討 |
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