学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §7 定型的鎖骨骨折の診察および整復 / QJ24A024
理由で解く 柔道整復師
定型的鎖骨骨折では、近位骨片が胸鎖乳突筋に引かれて後上方へ、遠位骨片が上肢の重みと大胸筋・小胸筋に引かれて前下内方へ転位します。症状はすべてこの転位から導けます。
定型的鎖骨骨折とは中1/3部(中・外1/3境界部)の骨折で、多くは手や肩をついた際の介達外力で起こります。骨片が重なる短縮転位のために肩幅は減少し、上肢の重みで患側の肩は下垂します。頭部は胸鎖乳突筋の緊張をゆるめるために患側へ傾き、その結果として顔面は健側を向きます。患者は健側の手で患側の肘や前腕を支え、上肢を動かさないようにします。鎖骨は肩甲上腕リズムのなかで肩甲骨の回旋を支える支柱なので、骨折すると外転(挙上)がとくに強く制限されます。鎖骨下には腕神経叢・鎖骨下動静脈と胸膜があるため、上肢の知覚・運動、橈骨動脈拍動、呼吸状態の確認を忘れずに行います。
| 骨片 | 引く要素 | 転位方向 | 現れる所見 |
|---|---|---|---|
| 近位骨片 | 胸鎖乳突筋 | 後上方 | 頭部を患側へ傾ける(顔は健側へ) |
| 遠位骨片 | 上肢の重み、大胸筋・小胸筋 | 前下内方 | 肩の下垂、肩甲骨の下方・前方偏位 |
| 両骨片 | 重なり(短縮転位) | 短縮 | 肩幅の減少、外転・挙上制限 |
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